見出し画像

お金と資本市場で、ドイツ市民の財布の中には、これだけの現金が入っている。

ドイツのインフォグラフィクスを紹介しているハンブルク(Stadt Hamburg)にあるStatista GmbHのデータ・ジャーナリスト(data Journalist)でSenior Datenredakteur(シニアデータ編集者)のマティアス・ヤンソン(Matthias Janson)の報告として2022年07月08日に、ECカードやモバイル決済があるにもかかわらず、ドイツでは一人平均€100の現金が財布に入っている。これは、ドイツも中央銀行ブンデスバンク(Deutschen Bundesbank/連邦銀行)のデータを基にしたStatistaのグラフィックに示されている。

ただし、年齢、収入、希望する支払い手段によって金額が異なる。

https://time-az.com/main/detail/77262

例えば、30歳以下の若いドイツ人の財布には平均€54しか入っていないが、65歳以上の年齢層では€130と最も多くの現金がポケットに入っている。収入面では、€1,500から€3,000と€3,000以上の2つのグループがほぼ同程度であることが目立つ。


また、予想通り、現金での支払いを好む人は、現金以外の支払いを好む人に比べて、ポケットの中に入っている量も多くなっている。ブンデスバンクの調査によると、現金の保管場所は財布だけではない。例えば、現金を引き出した後、すぐに自宅に隠しておくことを定期的に行っていると回答した人は44%に上った。また、36%の人が、緊急時の備蓄や貯蓄用などとして現金を保管していると回答している。これらの追加現金の金額について質問したところ、参加者は平均€463と答えている。ドイツは実は現金を信頼する国である。

それは、戦争や大恐慌などを経験し、現金が一番大切だった時代を生き抜いてきた人たちの話を聞いたり、学校でならって育った人たちが多いという結果だろう。

しかし、一方で、Statista Global Consumer Surveyのデータも示すように、支払い手段の選択にも変化の兆しが見えている。それによると、このStatistaのグラフィックが示すように、現金で支払う人の割合は、前回の評価で84%から72%に減少している。

また、中国や東南アジア、インド、アフリカは、もともと現金を信用していなかった過去の歴史があるところで、銀行口座を持っている人の数も限られ、クレジットカードも発達していなかった。そこでモバイル・マネーが急速に発達している。

このような流れを知らないで、モバイル・マネー市場に参入して失敗した事例は、膨大にある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?