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イギリスのユニリーバ、値上げが追い風で通期は25%増益。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年02月10日に、イギリスの食品・家庭用品大手ユニリーバは2023年02月09日に、2022年12月通期の純利益が€82億6,900万となり、前期比24.9%増加したと発表した。

原材料コストの高騰を背景に、商品価格を引き上げたことが追い風となったと、不思議な現象を紹介している。

つまり、便乗値上げ効果とも言える。

今年については、インフレが継続すると予想し、価格設定の見直しやコスト削減を行うとしている。

売上高は€600億7,300万と、継続事業・恒常為替レートベースで9%増えた。
地域別に見ると、ヨーロッパは4.1%の増収。
米大陸は10.4%伸びており、うち中南米が14.9%、北米は7.9%それぞれ増加した。
新興市場を含むその他の地域は10.3%拡大し、うちインドは2桁台の成長を見せたが、中国は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けわずかに減少した。

コロナで苦しんだ中南米や新興市場で荒稼ぎしてる。

中国はその便乗値上げ現象に気がついて、自国製品で調整したようだ。

事業別では、ホームケア部門は11.8%伸び、アイスクリーム部門は9%増加。ニュートリション部門は8.6%、パーソナルケア部門は7.9%それぞれ増えた。ビューティー&ウェルビーイング部門は7.8%拡大している。

グループの営業利益(事業買収・売却や関連コスト、特別損益除く)は96億8,300万ユーロと0.5%拡大。

これをベースとする利益率は16.1%と、2.3ポイント低下した。

ユニリーバは2023年について、増収率は少なくとも目標の実質3~5%を達成できると予測した。営業利益率は、投資拡大とインフレの高止まりが影響し、上半期(1~6月)は16%程度になると見込んでいる。

https://europe.nna.jp/news/show/2478859
https://www.unilever.com/files/91ad891b-a5cd-4a79-823d-83b82b31615a/ir-q4-2022-full-announcement.pdf
https://www.ft.com/content/751e0fc9-7597-451a-8c97-f28bd18983aa
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-10-27/unilever-boosts-sales-target-as-it-keeps-increasing-prices
https://www.thegrocer.co.uk/results/city-snapshot-unilever-ups-sales-forecast-as-soaring-prices-boost-growth/672911.article

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