ドイツ、UAEと水素で、ADNOCによる供給網構築で協力。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年03月23日に、ドイツのBMWK(Bundesministerium für Wirtschaft und Klimaschutz/Ministry for Economic Affairs and Climate Protection/経済・気候保護省)は2022年03月21日に、UAE(United Arab Emirates/アラブ首長国連邦)と水素分野での協力関係を強化すると発表した。
ドイツのエネルギー大手ユニパー(Uniper)とドイツ・エッセンに本社を置く大手エネルギー会社RWE AGはそれぞれ、アブダビ首長国(Emirate of Abu Dhabi)のADNOC(Abu Dhabi National Oil Company/アブダビ国営石油会社)と水素供給網の構築などに向け提携する。
ベルト・ハーベック副首相兼経済・気候保護相(Deutscher Vizekanzler und Minister für Wirtschaft und Klimaschutz, Dr. Robert Habeck)は2022年03月22日に、UAEを訪問。これに伴い、両国の企業と研究機関が5件の合意を交わした。
https://time-az.com/main/detail/76498
ユニパーは、水素貯蔵・輸送技術を手掛けるドイツハイドロジーニアス(Deutsche Hydrogenius}と、東京電力フュエル&パワー(Tokyo Electric Fuel & Power)と中部電力の合弁会社で火力発電事業の燃料調達などを手掛けるJERA(ジェラ)と共に、ADNOCと水素輸送の共同実証プロジェクトを実施する。
ハイドロジーニアスのLOHC(Liquid Organic Hydrogen Carrier/液体有機水素キャリア)技術を用い、UAEのクリーン水素をドイツに輸送することを目指す。
ベルト・ハーベック副首相兼経済・気候保護相が動いたら、一気に世界中がロシアのエネルギー資産を飛び越え始めた。
それと同時に、これまで認められなかった未来技術が、動き出した。
しかし、いくつかは失敗もあるだろう、
今は、失敗を恐れず、前に進む時期である。
RWEは、ドイツ産銅大手アウルビス(Aurubis)などと共に、ブルーアンモニア(blue ammonia)の輸送を巡りADNOCと合意した。
ブルーアンモニアは化石燃料で生産されるが、その過程の二酸化炭素(CO2)CCS(ColleCtion and Storage/回収・貯留)を通じて炭素排出量は実質ゼロとなる。
このほか、ドイツ北部のハンブルク港を運営するHHLA(Hamburger Hafen und Logistik AG/ハンブルガー・ハーフェン・ウント・ロギスティク)も、ブルーアンモニア輸送でADNOCと提携する。
ドイツシーメンス・エナジー(Siemens Energie Deutschland)およびルフトハンザ航空(Lufthansa Fluggesellschaft)は、アブダビ未来エネルギー公社(Abu Dhabi Future Energy Corporation)マスダール(Masdar)と合成ケロシン生産を巡り協働すると言う。
両者の研究機関は、再生可能エネルギーと水素技術の知識交換で合意している。
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