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スーチーは今も国家顧問、タイに抗議。

アジア経済ニュースNNA ASIAは2024年04月26日に、ミャンマーとタイの312の市民団体は2024年04月21日に、タイ外務省が声明で民主派指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)を「前国家顧問」と記述したことに抗議した。

ミャンマー軍事政権を正統な後継政府と認めているような内容であるとして、撤回を求めた。

パーンプリー副首相兼外相は2024年04月17日に、猛暑対策でスーチーらを首都ネピドーの刑務所から「自宅に移送した」との国軍報道官の発言を歓迎する声明を出した。ここでスーチーと大統領だったウィン・ミン(Win Myint)大統領の役職をそれぞれ「前国家顧問」「前大統領」と記述した。

市民団体は、タイ政府によるミャンマー軍政の承認と捉えられかねず、国際犯罪を容認し、地域の安定に影響を及ぼすと指摘した。ASEAN(Association of Southeast Asian Nations/東南アジア諸国連合)や国連安保理の決議文、タイ外務省がかつて発表した声明と役職名の表記が異なっているという。

また、両氏が刑務所から自宅に移送されたと国軍報道官が述べたという点に言及。報道官は自宅移送とは明言していないとし、タイ政府に対して「自宅移送」の根拠を示すよう要求した。国軍報道官の説明では、猛暑対策が他の高齢受刑者を含むものとされ、「自宅移送」はされていないと指摘した。

ミャンマーでは2021年2月1日、国軍によるクーデターが勃発。以降は情勢不安が続いている。

2023年08月01日---ミャンマー軍事政権、アウン・サン・スー・チーに恩赦。
2023年07月17日---ミャンマー国軍、国営新聞でスーチー女史はタイ外相と自由に対話!?
2023年07月05日---米国とインドの声明でミャンマー言及。
2023年03月28日---ミャンマー軍事政権、スーチー氏の国民民主連盟が解党処分。
2023年01月09日---ミャンマーで電子マネー決済事業を展開するタイ系のトゥルー、提携先を変更。
2022年10月12日---スーチー女史、有罪判決での懲役刑が26年に延長。
2022年06月27日---「スーチーさんを刑務所から、帰してください。」
2021年02月01日---77歳のスーチー女史は、選挙で選ばれた政府から軍が権力を掌握した際に拘束された。
2020年01月27日---ミャンマー与党主導の改憲案、ようやく議会提出。
2019年04月02日---ミャンマーの軍系政党USDP、憲法改正の大規模集会。
2018年09月04日---2020年総選挙に向け、ミャンマーで退役軍人が新党設立申請。
2018年04月27日---ミャンマーの軍系野党、難民の移動の自由容認に猛反発!
2015年11月11日---スー・チーが再選!軍に「挙国一致」を呼びかけた。
2015年11月09日---スー・チーの野党、ミャンマー総選挙で7割超の議席獲得を宣言!
2015年11月08日---ミャンマー総選挙の投票終了。
2013年03月10日---スー・チーはミャンマー反対派のトップに再選された。
2013年03月08日---ミャンマーの野党は党大会を開催。
2012年04月22日---アウン・サン・スー・チーのNLP、議会の再開始に不参加!
2010年11月12日---ビルマ司令官は、アウン・サン・スー・チー女史解放にサイン!?

https://www.nna.jp/news/show/1984763
https://eng.mizzima.com/2024/04/24/9279
https://twitter.com/DVB_English/status/1782967713326928351

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