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ドイツのSPD、23年ぶりザールラント議会選で勝利。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年03月29日に、ドイツ南西部ザールブリュッケン(Saarbrücken)を州都とするザールラント(Saarland)州で2022年03月27日に行われた州議会選挙(Landtagswahl/定数51)では、オラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相率いる中道左派SPD(Sozialdemokratische Partei Deutschlands/社会民主党)が29議席を獲得し、最大野党の中道右派CDU(Christlich Demokratische Union/キリスト教民主同盟)を抑えて勝利した。

ザールラント州でSPDが第1党となるのは23年ぶり。

2021年12月の政権交代以降で初の州議会選だったが、ショルツ政権の基盤がさらに強まったといえる。

https://time-az.com/main/detail/76538

選挙管理委員会が発表した暫定結果によると、SPDの得票率は43.5%で、前回2017年の選挙から14ポイント増えた。SPDはザールラント州ではCDUと連立を組んでいたが、過半数を得たことで今後は単独での政権運営が可能となる。

一方、CDUは28.5%と前回の40.7%から大きく下落した。

これに、右派政党「AfD(Alternative für Deutschland/ドイツのための選択肢」(5.7%)が続く。国政でSPDと連立を組む環境政党「緑の党(Bündnis 90/Die Grünen)」(4.9%)およびリベラル派のFDP(Freie Demokratische Partei/自由民主党)」4.8%)は、いずれも議席獲得に必要な5%を下回った。

ザールラント州の首相には、SPDのアンケ・レーリンガー(Anke Rehlinger/45歳)が就任する見通し。

レーリンガは選挙後、「SPDは市民の信頼を取り戻した」と勝利を宣言し、単独で政権を運営する方針を示した。

ロイター通信によると、最新の世論調査では、ショルツ首相がロシアへのエネルギー依存から脱却する路線を明確にしたことなどを受け、SPDや、同じく対ロシア強硬路線を取る緑の党とFDPの支持率が向上していた。

なお、CDUが政権運営を行う西部ノルトライン・ウェストファーレン(Nordrhein-Westfalen)州と北部シュレスウィヒ・ホルシュタイン(Schleswig-Holstein)州では2022年05月に、北西部ニーダーザクセン(Niedersachsen)州では2022年10月にそれぞれ州議会選挙が行われる予定となってる。

ザールラントは戦場になり、第2次世界大戦では、全員殺された街もある。


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