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イギリスのロイヤル・メール事業、再編。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年04月04日に、イギリスのロイヤル・メール(UK Royal Mail)の親会社IDS(International Distribution Services/インターナショナル・ディストリビューションズ・サービシズ)が、イギリスの郵便大手ロイヤル・メールは2024年04月03日に、メディア・通信業界の監督機関「Ofcom」に事業再編計画を提出したと報告した。

ロイヤル・メールは現在、全国に一律料金で郵便を配達する「ユニバーサルサービス」を提供している。
Ofcomは2024年01月に、現状のままでは財政・運営の両面で将来的にサービスの維持が不可能になると指摘した。配達を週3日に削減するなどの選択肢を提示し、同社に再編計画を提出するよう求めていた。

ロイヤル・メールは今回、速達に当たるファーストクラス以外の郵便配達を平日隔日の週3日に削減し、配達にかかる日数を現在の2日以内から3日に以内に延長するなどの案を提示した。これにより、今後1年半~2年で1日当たり最大9,000件の配達を減らし、1,000人弱の人員を整理できるとしている。

また、国民からの意見に応え、配達物に追跡機能を追加するなど、事業のデジタル化も進める方針だと言う。

IDSの最高経営責任者(CEO)マーティン・サイデンバーグ(Martin Seidenberg, CEO of IDS)は「ユニバーサルサービスを継続するには、サービスの内容を変える必要がある」と指摘した。今回の提案は、イギリス全土の国民の声に耳を傾けたもので、ニーズを満たすものになっていると話している。

ロイヤル・メールは2024年04月02日から、ファーストクラスと通常郵便のセカンドクラスの料金を引き上げた。値上げはこの2年間で4回目。料金はそれぞれ10ペンス上がって、ファーストクラスは1.35ポンド、セカンドクラスは85ペンスとなった。

https://europe.nna.jp/news/show/2643639
https://www.reuters.com/world/uk/royal-mail-proposes-universal-service-reforms-save-300-mln-pounds-annually-2024-04-03/
https://www.theguardian.com/business/2024/apr/03/royal-mail-owner-proposes-second-class-post-deliveries-every-other-weekday
https://www.ofcom.org.uk/__data/assets/pdf_file/0027/275823/The-future-of-the-universal-postal-service.pdf
https://www.royalmail.com/sites/royalmail.com/files/2024-03/business-price-guide-april-2024-v3-ta.pdf

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