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通期は9%増益で、ユニリーバは値上げ示唆!?ドキッ

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年02月11日に、イギリスの食品・家庭用品大手ユニリーバ(Unilever)は2022年02月10日に、2021年12月期の純利益が66億2,100万ユーロとなり、前期比9%増加したと発表した。

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新型コロナウイルス関連の規制によってEC(E-Commerce/電子商取引)市場が拡大したことが追い風となった。一方、原材料コストの高騰を背景に、今年の商品価格上昇の可能性を示唆している。

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売上高は€524億4,400万と、継続事業・恒常為替レートベースで4.5%増えた。

https://time-az.com/main/detail/76229

地域別に見ると、ヨーロッパは0.4%の増収。
米大陸は5.5%伸びており、うち中南米が9%、北米は3.4%それぞれ増加した。
新興市場を含むその他の地域は5.8%拡大し、うちインドと中国は2桁台の成長を見せた。

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事業別では、フード・リフレッシュメント部門が5.6%拡大。ホームケア部門は3.9%伸び、ビューティー・パーソナルケア部門は3.8%増加した。

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グループの営業利益(事業買収・売却や関連コスト、特別損益除く)は€96億3,600万と2.9%拡大。これをベースとする利益率は18.4%と、0.1ポイント低下した。

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同社は今年について、増収率は実質4.5~6.5%を予測。営業利益率は仕入れコスト拡大により圧迫され、16~17%に低下する見込み。

最大€30億の自社株買い戻し

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ユニリーバは併せて、今後2年間で最大€30億の自社株を買い戻すと発表した。
ユニリーバは先に、イギリスの製薬大手GSK(GlaxoSmithKline/グラクソ・スミスクライン)のコンシューマーヘルスケア部門の買収を断念したが、この計画を巡って一部株主から不満が噴出していた。

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ユニリーバ最高経営責任者(CEO)アラン・ジョープ(Alan Jope, CEO, Unilever)は「株主と幅広く対話し、ポートフォリオの拡大方針を評価する必要があるという強いメッセージを受け取った.」とコメント。当面は大規模な買収を行わない方針だと明らかした。


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