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ドイツ国民の7割、防衛費拡大支持。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年04月30日に、ドイツ人の約7割が、同国はじめヨーロッパ各国の防衛支出拡大を支持していることが、政治雑誌が実施した世論調査で明らかになったと報告した。

11月の選挙で返り咲きを狙う米国のトランプ前大統領が、十分な軍事費を負担しないNATO(North Atlantic Treaty Organization/北大西洋条約機構)加盟国を米国は防衛しないと表明したことや、国際情勢の大きな変化を受け、多くの人が防衛費増額の必要性を感じているようだった。ただ、東西ドイツ間には温度差が見て取れる。

調査はドイツの政治雑誌「インターナチオナーレ・ポリティーク(Internationale Politik/国際政治)」が世論調査機関フォルサ(Forsa)に依頼して2024年04月11日に実施し、1,002人から回答を得た。2024年04月29日に結果を公表した。

防衛費増額に賛成と答えたのは68%に上り、反対の29%を大幅に上回った。「分からない」と回答したのは3%だった。旧東ドイツ地域に限ると、増額に賛成している人は54%で、西ドイツ地域の71%と比較すると低い水準だった。

支持政党別に見ると、連邦議会(下院)最大野党で中道右派のCDU(Christlich Demokratische Union/キリスト教民主同盟)とCSU(Christlich Soziale Union/キリスト教社会同盟)を支持する人は、90%が増額に賛成し反対は8%だった。連立3党の一角、FDP(Freie Demokratische Partei/自由民主党)の支持者は88%、同じく与党緑の党の支持者では75%が賛成と回答した。ショルツ首相率いるSPD(Sozialdemokratische Partei Deutschlands/社会民主党)は72%が賛成だった。

一方、右派政党「AfD(Alternative für Deutschland/ドイツのための選択肢/右派政党)」の支持者では、防衛費増額に賛成と回答した人は61%にとどまり、反対と答えた人は36%に上った。AfDは特に旧東ドイツ地域で支持率が高い。

https://internationalepolitik.de/de/trump-20-waere-viel-schlimmer-als-die-erste-amtszeit
https://internationalepolitik.de/de/europas-verteidigungsausgaben
https://internationalepolitik.de/de/wer-hat-angst-vor-donald-trump
https://de.statista.com/statistik/daten/studie/953/umfrage/aktuelle-parteipraeferenz-bei-bundestagswahl/
https://www.n-tv.de/politik/RTL-ntv-Trendbarometer-FDP-deutschlandweit-nur-noch-bei-6-Prozent-article23916654.html

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