何十億光年も離れた大質量の双子銀河で、水と一酸化炭素を発見。

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米国のNSF(National Science Foundation/全米科学財団/国立科学財団)は2021年11月22日に、地球から130億光年近く離れたSPT0311-58を研究している通称ALMA(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array)の科学者は、双子の銀河のうち、大きい方の銀河で水(water)と一酸化炭素(carbon monoxide)を発見したと報告したと報告した。

https://time-az.com/main/detail/75685

この研究は、まだ形成途中の宇宙における銀河のガス含有量の最も詳細な調査であり、星形成中の銀河における水の最も遠い位置での検出でもあった。

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本研究成果は、米国国立科学財団からの助成金の一部を受けて、The Astrophysical Journalに掲載された。

HomeNewsNews Release: November 3, 2021 at 8:00 am EDT

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ALMA Scientists Detect Signs of Water in a Galaxy Far, Far Away
New study marks most distant detection of required element for life as we know it in a regular star-forming galaxy

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研究代表者のスレバニ・ジャルグラ(Sreevani Jarugula)は、「SPT0311-58と総称される2つの銀河の分子ガスを高解像度のアルマ望遠鏡で観測したところ、2つの銀河のうち大きい方で水と一酸化炭素の分子が検出されました.」と述べている。「特に酸素と炭素は、第一世代の元素であり、一酸化炭素と水の分子形態では、私たちが知っているような生命にとって重要な役割を果たしている。

一酸化炭素、水素、水は、宇宙に豊富に存在している。宇宙の歴史の初期に、これらのガスが星屑と結合して惑星や銀河を形成した。宇宙初期の銀河がどのように形成されたかを知ることは、宇宙がどのようにして存在し、拡大し、進化してきたのかという疑問に答えることになる。

「初期の銀河は、天の川銀河の何千倍もの速度で星を形成しています。」「初期銀河のガスや塵の含有量を調べることで、どのくらいの数の星が形成されているのか、ガスが星に変わる速度はどのくらいなのか、銀河同士や星間物質とどのように相互作用しているのかなど、銀河の特性を知ることができます。」

スレバニ・ジャルグラは、「今回の研究は、宇宙のどこに、どのくらいの距離に水が存在しうるかについての答えを提供するものであり、大きな疑問を投げかけています。宇宙の初期に、これほど多くのガスや塵がどのようにして集まり、星や銀河を形成したのか?その答えは、宇宙初期の構造形成と進化をより深く理解するために、類似の星形成銀河をさらに研究する必要がある。」と言う。

-- NSF広報、Researchnews@nsf.gov

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