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世界最大の風力発電が、北海でフル操業を開始。

DesignTAXIは2022年09月02日に、イギリスのヨークシャー州の沖合55マイルに位置する「ホーンジー2号(Hornsea 2)」が、2022年08月31日に正式にフル稼働を開始し、2022年09月01日に正式に公表し、現在までで世界最大の洋上風力発電所の称号を手に入れたと報告した。

その規模は、なんとマンチェスター市(city of Manchester)と同じ130万世帯分の電力を発電することができるほどだと伝えている。

https://time-az.com/main/detail/77627

https://scontent-nrt1-1.xx.fbcdn.net/v/t39.25447-2/302516887_597092052118497_5497477470306499847_n.mp4
BBCによると、このプロジェクトが、化石燃料から自然エネルギーへの転換を促進し、2021年にはエネルギーミックスの40%を自然エネルギーが占めるようになるという。

132万kWの発電能力がある「ホーンジー2」は、隣接する120万kWの発電能力がある「ホーンジー1」から「世界最大」の称号を奪った。165基のタービンは海抜200mを超え、ブレードの長さは81m(265フィート)である。

さらに驚くべきことに、タービンが1回転するのにかかる時間はわずか6秒で、その間に家庭の電力を丸1日まかなえるほどのエネルギーが生み出されると言われている。

178平方マイルあるリバプール(Liverpoo)の4.5倍の面積がある、現在この地域で建設中の大規模プロジェクトにすぐに追い越されると予想されている。

実際、同じく北海に建設中のドガーバンク風力発電所(Dogger Bank wind farm)は、来年稼動すると最大600万世帯の電力を供給すると予測されている。

さらに、「Hornsea 1(ホーンジー1)」と「Hornsea 2(ホーンジー2)」を手がけるオーステッド(Ørsted)社は、「Hornsea 3(ホーンジー3)」の建設を計画しており、この280万kWの野心的な計画がイギリス政府から認可されたばかりである。

より環境に優しいエネルギー源を求める風潮の中で、洋上風力発電は地球上で最も重要なエネルギー源のひとつに成長することは間違いないだろう。

ただし、風力発電にも耐久性など、将来の問題も含んでいるが、原子力発電の事故など、水力発電の自然破壊も顧慮すると、時間と共に改良することで、将来も対応できるかもしれない。
今のところ、何が最も効率的で、未来にも対応できるシステムかは、現在同時進行で研究中である。

Hornsea 2の緯度、経度。
53°41'11.2"N 1°20'43.1"E
または、
53.686453, 1.345300

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