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古代インドの溶岩流の下に埋もれた果物の化石を発見。

米国のNSF(National Science Foundation/全米科学財団/国立科学財団)は2022年03月24日に、白亜紀が終わる直前、インドはアジアと衝突する亜大陸の一角をなしていた。しかし、2つの大陸が合体する前に、インドは地殻の「ホットスポット」の上に乗り上げ、地球史上最大規模の火山噴火を引き起こし、恐竜の絶滅に貢献したと考えられている。

このたび、NSFの研究者らは、火山岩の間に挟まれた植物の化石を発掘し、新種の植物を発見したと、the International Journal of Plant Sciences(国際植物科学ジャーナル)で発表した。

https://time-az.com/main/detail/76522

この研究は、種子を散布するために爆発したと思われる特徴的な果実カプセルの存在に基づいている。この化石は、ポインセチア、ヒマシ、ゴムの木、クロトンなど7000種以上を持つトウダイグサ科(Euphorbiaceae)の植物で、これまでに発見された最も古い果実である可能性があるという。

果実の化石は、インド中部のモフガオン・カラン村(village of Mohgaon Kalan)の近くで発見された。この村では、火山岩の跡が地表のすぐ下にあり、複雑なモザイク状になっている。

フロリダ自然史博物館の古植物学者のスティーブン・マンチェスター(Steven Manchester, a paleobotanist at the Florida Museum of Natural History)は、「この丘の周りを歩くと、表土が風化してできたチャートの塊を見つけることができます。」と語った。

「農民が畑を耕し、塊を横に移動させたところが最高の採集場所です。」

時期については不明な点もあるが、火山噴火は最大100万年続いたと考えられており、長時間のパルスで発生し、深さ1マイルにも及ぶ厚い溶岩層で周囲の景観を覆い尽くしたとされる。現在、デカントラップ(Deccan Traps)と呼ばれる噴火でできた玄武岩が、カリフォルニア州より広い面積を覆っている。

この玄武岩に挟まれて、古生物学者は頁岩(shales)、チャート(chert)、石灰岩(limestone)、粘土(clays)が交互に巨大なレイヤーケーキのように積み重なっていることを発見した。これらの化石は、巨大な溶岩流の間の比較的穏やかな安定期であったと思われる時期を垣間見せてくれる。

今回発見された種は、現在のイエローストーン国立公園の環境と同じように、地下水が地表の岩石を自然に熱してできた温泉の近くに生えていた低木や小木である可能性が高いとる耐えている。

モフガオン・カラン村(village of Mohgaon Kalan)の緯度、経度。

21°40'58.2"N 80°12'25.3"E

または、

21.682833, 80.207033


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