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苦しいドイツの鉄鋼ティッセン、人員削減へ 年産能力縮小で大規模な再編計画。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年04月15日に、ドイツの鉄鋼・エンジニアリング大手ティッセンクルップ(Der deutsche Stahl- und Maschinenbauriese Thyssenkrupp)は2024年04月11日に、不振が続く鉄鋼部門の大規模な再編計画を発表した。


年産能力を22%縮小し、900万~950万トンとする。これに伴い、大幅な人員削減が行われる見込みである。
同社は長期的な雇用維持に向けて努力するとしているが、今後、今回の計画以上の減産や整理が行われる可能性もある。

同社2024年04月11日に開催した監査役会で、鉄鋼の生産量を現在の年間約1,150万トンから大きく引き下げると発表。現時点で人員削減の具体的な人数は明らかにしていないが、欧州で雇用する約2万7,000人の大半がドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン州のデュイスブルク(Duisburg, Nordrhein-Westfalen)製鉄所を中心とする鉄鋼部門で働いているため、相当数に影響が及ぶとされる。

ティッセンクルップは今回の再編計画について、「世界の鉄鋼産業は需要の落ち込みにより低迷が続いており、現在の経済情勢に対応するための判断」だと説明した。人員整理は鉄鋼部門に限らず、管理部門やサービス部門にも波及する可能性があるとしている。

ティッセンクルップは労働組合と、2026年03月までは鉄鋼部門で人員整理をしない取り決めを結んでいる。だがドイツ国内最大労組の金属産業労組IGメタル(IG Metal)は2024年02月、組合員に対し「最悪の事態」に備えるよう呼びかけていた。今後はティッセンクルップとIGメタルの間で、リストラ計画を巡る議論が進められる見込みである。

https://europe.nna.jp/news/show/2646773
https://www.tagesschau.de/wirtschaft/thyssenkrupp-duisburg-stellenabbau-100.html
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-04-12/thyssenkrupp-fahrt-stahlkapazitat-zuruck-und-streicht-stellen
https://www.wiwo.de/unternehmen/industrie/restrukturierung-der-stahlsparte-das-ist-nun-thyssenkrupps-beste-chance/29754356.html

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