ユーロ圏、リセッション入り！

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年06月09日に、EU(European Union/欧州連合)の統計局ユーロスタット(Eurostat/European statistics/the statistical office of the European Union)は2023年06月08日に、2023年第1四半期(1～3月)のユーロ圏20カ国のGDP(Gross Domestic Product/実質域内総生産、季節要因・稼働日数調整済み、改定値)成長率が前期比マイナス0.1%だったと発表した。

2次速報値から0.2ポイント下方修正されたことで、2四半期連続でのマイナス成長となり、リセッション(Ricession/景気後退)入りした。

落ち込み幅は22年第4四半期から横ばいだった。

EC(European Commission/欧州委員会)のウルスラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長の仕事は、ウクライナの戦争支援より、リセッション入りを回避することであった。

ウクライナの戦争支援を少し減らし、経済に少し努力をすれば、回避できた。

恥ずかしい委員長と言える。

家計最終消費支出は0.3%減り、落ち込みが前期の1%から緩和。

政府最終消費支出は1.6%縮小したが、投資を示す総固定資本形成は0.6%上向いた。貿易は輸出が0.1%、輸入が1.3%それぞれ減少している。

GDP成長率を国別に見ると、ドイツはマイナス0.3%となったが、落ち込みは22年第4四半期の0.5%から減速。
フランスは0.2%で、前期のゼロ%からプラスを回復した。
イタリアは22年第4四半期のマイナス0.1%から、0.6%のプラスに転じた。
スペインは0.5%と、伸びが前期から0.1ポイント加速している。

ユーロ圏のGDPは、前年同期比で1%拡大。2次速報値から0.3ポイント下方修正され、伸びは2022年第4四半期の1.8%から減速した。EU27カ国全体では前期比で0.1%増え、年率では1%拡大している。

欧州委員会は2023年05月に発表した春季経済見通しの中で、今年のユーロ圏のGDPが前年比1.1%拡大するとの予測を示した。

2月の冬季見通しから0.2ポイント上方修正している。来年の成長率は1.6%と、前回予測から0.1ポイント引き上げた。

https://europe.nna.jp/news/show/2528673
https://www.theguardian.com/business/2023/jun/08/eurozone-sinks-into-recession-as-cost-of-living-crisis-takes-toll
https://economictimes.indiatimes.com/news/international/business/eurozone-in-recession-at-start-of-2023/articleshow/100848910.cms
https://www.dw.com/en/eurozone-dips-into-recession/a-65859278

Euro area #GDP -0.1% in Q1 2023, +1.0% compared with Q1 2022 https://t.co/CybdBFvQxH pic.twitter.com/jkkFXaUBaC

— EU_Eurostat (@EU_Eurostat) June 8, 2023