米国の最高裁判所、初めて倫理規定を採用すると発表。

DigitalCreator

2023年11月14日 15:30

AP通信は2023年11月13日に、富裕な後援者から一部の裁判官への非公開旅行や贈り物に対する持続的な批判に直面して、最高裁判所は2023年11月13日月曜日に初の倫理規定を採択していると報告した。

ただし、その規定には執行手段が欠けていて、強制する手段、罰則規定もない。

最高裁判所判事を、誰が裁判するのかも規定がない。

こんな規定を採択する米国の最高裁判所を信用できるか？

この方針は9人の判事全員が同意したもので、重大な新たな要件を課すものではないようで、遵守は完全に各判事に委ねられている。

実際、判事らは長年にわたって倫理基準を遵守してきたと述べ、倫理をめぐる裁判所への批判は判事の失策ではなく誤解の産物であると示唆した。

「しかし、法典の欠如により、近年、当法廷の裁判官は、この国の他のすべての法学者とは異なり、自分たちはいかなる倫理規則にも制限されていないと考えているという誤解が生じている」と裁判官らは署名のない声明で次のように書いている。コードが付属していました。「この誤解を払拭するために、私たちはこの規範を発行します。この規範は主に、私たちが長い間私たちの行動を支配していると考えてきた原則を成文化したものです。」

倫理問題は、裁判官の倫理的実践を疑問視する一連の記事をめぐって、数か月間法廷を悩ませてきた。
それらの記事の多くは、クラレンス・トーマス判事(Justice Clarence Thomas)が旅行やその他の接待、ハーラン・クロウやコーク兄弟(Harlan Crow and the Koch brothers)などの裕福な保守派献金者との追加の経済的関係を明らかにしなかったことに焦点を当てていた。しかし、サミュエル・アリト判事(Justices Samuel Alito)とソニア・ソトマイヨール判事(Justices Sonia Sotomayo)も厳しい監視の対象となっている。

エレナ・ケーガン判事(Justice Elena Kagan)は2023年09月に、倫理規定の内容を巡って判事間に意見の相違があることを認めたが、その内容については明らかにしなかった。判事らは月曜日に全会一致を達成したが、予想どおり、どのようにしてそこに至ったのかについては説明を示さなかった。

法廷を批判するリベラル派は満足しておらず、あるグループは、この規範は「拘束力のある強制力のあるガイドラインというよりは、友好的な提案に近い」と述べた。

シェルドン・ホワイトハウス上院議員（民主党、ロードアイランド州/Sen. Sheldon Whitehouse, D-R.I.,）は、法廷の倫理的欠陥について最も声高に不満を漏らす人物の一人であり、法廷への賞賛とさらなる対応を求める声を混ぜ合わせた数人の民主党有力議員の一人だった。

「これは裁判官による長年の待ち望まれた措置だが、違反の可能性を調査し規則を執行する仕組みがなければ、倫理規定には拘束力はない。栄誉制度はロバーツ法廷のメンバーには機能していない」とホワイトハウスは述べた。

ホワイトハウスが提案した法廷倫理規定は、共和党の支援なしに上院司法委員会を通過し、下級裁判所の判事による告訴と捜査が可能となる。エイミー・コニー・バレット、ブレット・カバノー、ケイガンの３人の判事(Three justices, Amy Coney Barrett, Brett Kavanaugh and Kagan)はここ数カ月、倫理規定への支持を表明している。ジョン・ロバーツ首席判事(Chief Justice John Roberts)は2023年05月に、「最高の倫理基準を順守する」ために裁判所ができることはまだあると述べたが、詳細には触れなかった。

裁判所の新しい任期が始まる2023年10月02日の直前に発表されたギャラップ世論調査によると、裁判所に対する国民の信頼と支持は記録的な低水準付近で推移している。

上院司法委員会の委員長であるディック・ダービン上院議員（イリノイ州、民主党）はつい先週、判事らが独自の倫理規定を制定することで、批判の一部と法廷に倫理規定を課そうとする民主党の動きを静めることができると述べた。

米国では、大統領を起訴できないし、誰も裁判にかけられないように、最高裁判所の判事も起訴できないし、誰も裁判にかけられないのだろう。

2019年10月02日---最高裁判所、新任期開始で過半数の承認を得る。

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