ギリシャの古代都市で15世紀ぶりに珍しい貯金箱を発見された。

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DesignTAXIは2021年07月28日に、現在のロシア南西部に、かつてファナゴリア(Phanagoria)という古代ギリシャの都市が栄えていた。

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紀元前5世紀から2世紀にかけて繁栄し、シンディア人(Sindians)、マエオティア人(Maeotians)、サルマティア人(Sarmatians)、ギリシャ人(Greeks)などが多く住んでいた。

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紀元後11〜12世紀に消滅した後、19世紀に入ってから発掘が行われた。

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今回の発見は、ロシア科学アカデミー考古学研究所の考古学者(Archaeologists at the Institute of Archeology of the Russian Academy of Sciences)が、現在も残っている遺跡を調査した結果として、見つかったものである。
発表によると、何世紀にもわたって埋もれていた陶器のアンフォラ(amphora/Αμφορέας/Παναθηναϊκός)の中から、合計80枚のギリシャのコインの一つ「ステータ(Stater/Stator/Στάτερ)」が見つかったという。
研究者たちは、フン族やトルコ族の攻撃を受けて街の大部分が灰になったときに、この壺に詰め込まれたのではないかと考えている。

https://time-az.com/main/detail/74914

この宝物は、木の床や食器、壊れた洗礼盤などの焼けただれた残骸の中から発見された。最後のものは、炎に包まれた建物の中にキリスト教のバジリカがあった可能性を示している。

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研究所で発掘作業を担当しているウラジミール・クズネツォフ(Vladimir Kuznetsov)は、コインが隠された最も可能性の高いシナリオを説明している。襲撃を受けたとき、ファナゴリアの住人(resident of Phanagoria)はコインを古びた無骨なアンフォラの底に隠し、後で取りに来るつもりで地中に埋めたのだ。残念ながら、それは実現しなかったようだ。

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2019年に同じ場所で、紀元5世紀のビザンチン帝国皇帝ユスティニアヌス1世(Byzantine emperor Justinian I)の時代に作られた金貨が発見された。このコインも6世紀の火災によって失われたと考えられていたため、チームは2つの別々の火災の出来事を結論づけることができた。

このコインは、予想外のスリリングな発見であるだけでなく、当時の経済の仕組みを理解するのにも役立った。これらのコインは、金ではなく銅で作られていたため、通貨の価値には素材による階層があったことが推測される。

ただし、貯金箱か?金庫か?は定かでは無い。

ファナゴリア(Phanagoria)の緯度、経度。
45°16'37.0"N 36°57'58.0"E
または、
45.276944, 36.966111

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