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イギリス・EU間原産地規則強化で、EV価格、2024年に大幅上昇。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年10月19日に、イギリスのSMMT(Society of Motor Manufacturers and Traders/自動車製造取引業者協会)は2023年10月18日に、イギリスのEU(European Union/欧州連合)離脱(Brexit)に伴い締結されたイギリス・EU間TCA(Trade and Cooperation Agreement/通商・協力協定)に基づくEV(Electric Vehicle/電気自動車)の原産地規則が2024年01月に厳格化されれば、EUからイギリスに輸入されるEVの価格が平均£3,400上昇するとの見通しを示した。

これにより競争力が損なわれ、EVへの移行も妨げられると懸念。

新ルール導入を2027年まで延期するよう求めている。

ただし、先延ばししても同じである。

TCAでは2024年01月から、金額ベースで部品や原材料の45%以上、バッテリーの50~60%以上をイギリスまたはEU域内で調達するという条件を満たさないEVについて、英・EU間の貿易で10%の関税を課す。自動車メーカーが年内にこの条件に備えることは困難とみられ、イギリスからEUに輸出されるEVについては3,600ポンド値上がりすると見積もられる。

ACEA(European Automobile Manufacturers' Association欧州自動車工業会)は2023年09月に、新ルール導入の延期を求めてEC(European Commission/欧州委員会)に緊急の対応を要請した。イギリスおよびヨーロッパの自動車メーカーとイギリス政府は、いずれも延期に賛成しているが、EUは現状、交渉に否定的な態度を示している。

欧米自動車大手ステランティスは、延期に向けた交渉が速やかに開始されなければイギリス工場を閉鎖する可能性があると警告した。米国のフォード・モーター(Ford Motor)は、EVへの移行を遅らせるとしている。

時間がない。

https://commission.europa.eu/strategy-and-policy/relations-non-eu-countries/relations-united-kingdom/eu-uk-trade-and-cooperation-agreement_en
https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:22021A0430(01)
https://ukandeu.ac.uk/the-trade-and-cooperation-agreement-what-to-do-next/
https://www.tic-council.org/news-and-events/blog/eu-uk-trade-and-cooperation-agreement-what-happens-now-conformity-assessment
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_20_2531

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