フォーミュラEレーシングカーが初めて電子廃棄物だけで作られた。
DesignTAXIは2023年08月02日に、ガジェットをもっと大切に扱おうというメッセージのもと、イギリスのフォーミュラEレーシングチームが、電子機器廃棄物から作られた世界初のマシンのカーテンを開けた。
アーティストでありデザイナーでもあるリアム・ホプキンス(Liam Hopkin)がデザインしたフォーミュラE Gen3 Recover-Eは、完全に走行可能で、不要なギアをいかに再利用できるかを示す感動的な見本となっている。
このスピーディーな車は、イギリスのハイテク企業Music Magpieと小学生から寄付された古い電子機器から作られている。
シャーシに組み込まれているのは、スマートフォン、充電器、ゲーム機、ノートパソコン、バッテリー、さらには使い捨てベイプといった珍しい部品だ。むき出しの外観を持つRecover-Eは、電子機器廃棄物に関する世界の差し迫った課題をむき出しにしている。
フロントウイングの両脇にはiPhoneがずらりと並び、ポップな色使いだけでなく、「持続可能なレースが主導権を握る未来へのスリリングな一瞥」を提供している、とホプキンスは説明する。
先週の木曜日、ロンドンePrix選手権に先立ち、アメリカの俳優でUNEP親善大使のエイダン・ギャラガー(Aidan Gallagher)がExCeLセンターでこの車を運転した。
使い捨てVAPE、携帯電話、MP3プレーヤー、ノートパソコン、プラグ、バッテリーは、最も捨てられているハイテク製品のひとつだとフォーミュラEは言う。
私たちのスクリーンへの執着はまた別の日の問題だが、この啓発のための手段は、その習慣が地球の幸福に痛いほど結びついていることを示している。このキャンペーンは、忘れてしまった電子機器や古くなった電子機器を捨てるのではなく、リユース・リサイクルするよう人々に呼びかけている。
Envisionレーシングのマネージング・ディレクター兼CTOであるシルヴァン・フィリッピ(Sylvain Filippi, Envision Racing’s Managing Director and CTO)は、「VAPEやその他の製品に使われている何百万というリチウム電池がリサイクルされれば、レアアースの採掘の必要性も、電池をゼロから作るのに必要な膨大なエネルギーも劇的に削減されます。私たちは、電子機器廃棄物に対する認識を高め、電気製品が捨てられるのではなく、再利用またはリサイクルされる『循環型経済(circular economy)』の構築に貢献したいと考えています。」と話している。
ゴミから作られた本格的な車を作るだけでなく、チームは子供たちや10代の若者たちの想像力を刺激し、友達や家族から譲り受けた古い電子機器を使ってミニチュアの車をデザインさせた。
「デザインと創造性を通して、E-wasteの問題と、循環型経済の構築を加速させる可能性を示したい。」とホプキンスは表現する。
https://designtaxi.com/news/424449/Formula-E-Racing-Car-Is-The-First-To-Be-Made-Entirely-Of-Electronic-Waste/
https://envision-racing.com/envision-racing-previews-worlds-first-formula-e-car-made-entirely-from-electronic-waste-on-eve-of-london-e-prix/
https://instagram.com/lazerian_studio
https://www.instagram.com/p/CvO5TTLMDlH/
https://envision-racing.com/gallery-aidan-gallagher-drives-the-recover-e-car/
https://www.instagram.com/lazerian_studio/?utm_source=ig_embed&ig_rid=25fa88c5-212c-4de8-ac07-559a24e7c969
https://interestingengineering.com/transportation/worlds-first-formula-e-racing-car-made-completely-out-of-e-waste
https://www.topgear.com/car-news/electric/formula-e-car-quite-literally-rubbish
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？