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中国のスーパーレーダーがギザのピラミッド上空のプラズマバブルを検知

香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」の北京支局のスティーブン・シェニン(Stephen Chenin)は2024年09月07日に、中国海南省(Hainan, China)の強力なLARIDレーダーは、最大9,600km離れた地球の上層大気のプラズマバブル(plasma bubbles)を検出できると報告した。

中国科学院は、スーパーレーダーLARIDは、ハワイ北部のミッドランド諸島やエジプトのギザのピラミッドまで遠く離れた場所でプラズマバブルを検出したと伝えている。

中国の科学者らは、世界最強のレーダーの力を借りて、エジプトのピラミッドとミッドウェー諸島の両方でほぼ同時にプラズマバブルが出現するのを検知した。
赤道プラズマバブルは低緯度地域で発生する異常気象で、地球の上層大気の一部である電離層で大量の荷電粒子が突然消失することで発生する。
バブルに似たこの電子が枯渇した領域は、GPS測位装置に大混乱を招き、衛星通信も妨害する可能性がある。また、その大きさは直径数百kmに達することもある。
しかし、昨年建設された低緯度長距離電離層レーダー(LARID)のおかげで、中国は世界で初めてレーダーでこれらのプラズマバブルを検知できる国となった。

2024年08月27日、北京にある中国科学院の傘下にある地質地球物理学研究所(Institute of Geology and Geophysics, a subsidiary of the Chinese Academy of Sciences in Beijing)は、これまでで最大のレーダーによるプラズマバブルの検知のテスト結果をウェブサイトに掲載した。

ただし、一般には公開されていないようだ。

http://english.igg.cas.cn/Search/index.html

太陽嵐によって引き起こされたこれらのプラズマバブルは、昨年11月4日から6日にかけて中国のレーダー画面に鮮明に映し出され、最も遠くから検知されたレーダーエコーは北アフリカと中央太平洋から返ってきた。科学者たちはこれらの信号を分析することで、プラズマバブルの詳細な形成過程を観察しただけでなく、その動きをリアルタイムで追跡した。

https://www.scmp.com/news/china/science/article/3277286/chinas-super-radar-detects-plasma-bubble-over-pyramids-giza
http://english.igg.cas.cn/ns/ue/202409/t20240910_685722.html
https://www.scmp.com/news/china/science/article/3207020/how-do-solar-flares-form-chinese-team-fires-lasers-lab-find-out?module=inline&pgtype=article

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