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外部セクターの新興市場経済が、ドル高の影響を受けている。

IMF(International Monetary Fund/国際通貨基金)は2023年07月19日に、昨年のドル高が20年ぶりの高水準に達したことは、世界経済に大きな影響を与えたと、IMFの研究者ルドルフス・ベムズ(Rudolfs Bems)とラシャ・ムーサ(Racha Moussa)が最新の外部セクター報告書に基づく「IMF Blog」で書いている。

著者によれば、米ドル高による負の波及効果は、小規模な先進国に比べ、新興市場経済には不釣り合いである。

新興市場経済では、グローバルな金融市場の力に連動して10%の米ドル高が起こると、1年後に経済生産が1.9%減少し、この悪影響は2年半続く。

これとは対照的に、先進国経済におけるマイナスの影響はかなり小さく、1四半期後の0.6%をピークに、1年後にはほとんどなくなる。

「柔軟な為替レートと固定されたインフレ期待は、ドル高の影響を緩和することができる。

IMFのジェウ・リー(Jaewoo Leeは)、Yahoo Financeのジェニファー・ションバーガー(Jennifer Schonberger)の司会のもと、Official Monetary and Financial Institutions Forumのマーク・ソベル(Mark Sobel)、国立大学のダニー・クアー(Danny Quah)とともに、報告書の調査結果について議論した。

著者によれば、米ドル高による負の波及効果は、小規模な先進国に比べて新興市場経済には不釣り合いである。

新興市場経済では、グローバルな金融市場の力に連動して、米ドルが10%上昇すると、1年後に経済生産が1.9%減少し、この影響は2年半続く。

これとは対照的に、先進国経済におけるマイナスの影響はかなり小さく、1四半期後の0.6%をピークに、1年後にはほとんどなくなっている。

「柔軟な為替レートと固定されたインフレ期待は、ドル高の影響を緩和することができる」と著者は言う。

米国は、何をしても多くの国に悪影響する。

https://www.imf.org/en/Publications/ESR/Issues/2023/07/19/2023-external-sector-report
https://www.imf.org/-/media/Files/Publications/ESR/2023/English/text.ashx
https://www.imf.org/en/Videos/view?vid=6331453040112
https://www.imf.org/en/Blogs/Articles/2023/07/19/emerging-market-economies-bear-the-brunt-of-a-stronger-dollar
https://www.imf.org/-/media/Files/Publications/ESR/2023/English/ch1.ashx
https://www.imf.org/-/media/Files/Publications/ESR/2023/English/ch1annex.ashx
https://www.imf.org/-/media/Files/Publications/ESR/2023/English/ch2.ashx
https://www.imf.org/-/media/Files/Publications/ESR/2023/English/ch2annex.ashx
https://www.imf.org/-/media/Files/Publications/ESR/2023/English/ch3.ashx

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