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イギリスの石油大手シェル、分かっていたことだが大幅減益。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年07月28日に、イギリスの石油大手シェルは2023年07月27日に、第2四半期(4~6月)の在庫評価変動の影響と特別損益を除いた純利益がUS$50億7,300万となり、前年同期比55.8%減少したと発表した。原油・ガス価格や精製マージンの低下が響き、四半期ベースでは過去2年弱で最低に沈んでいる。

在庫評価変動の影響と特別損益を除いた純利益を事業別に見ると、ガス部門は33.5%減のUS$24億9,800万。探査・採掘の上流部門は65.7%、化学製品部門は77.9%それぞれ縮小した。再生可能エネルギーソリューション部門は68.6%落ち込んでいる。コーポレート部門の純損失はUS$6億5,400万と、1年前のUS$6億2,600万から赤字がわずかに拡大。

一方、EV(Electric Vehicle/電気自動車)充電サービスや潤滑油などを手がけるマーケティング部門は19%の増益となった。

純利益はUS$31億3,400万となり、82.6%減少した。

上流部門の石油・ガスの生産量は日量170万1,000石油換算バレルと11.3%減少し、ガス部門と合わせると5.8%減の273万1,000バレルだった。

第3四半期については、上流部門の生産量が日量160万~180万石油換算バレル、ガス部門は同87万~93万石油換算バレルを見込む。また、US$30億の自社株買い戻しを行う方針だ。

苦しいときは、相身互いである。

2023年06月09日---イギリスの財務省、石油会社の超過利潤税廃止へ---ぬか喜び法案
2023年01月30日---イギリスの石油大手シェル、2023年07月から中核事業を統合。
2023年01月06日---石油大手シェル、イギリスとEUの超過利潤税US$24億に達する。
2022年10月12日---イギリス、再生エネ企業に収入上限を2023年初め施行。
2022年09月15日---イギリスの石油大手シェルのCEOが年末退任。
2022年09月14日---EC、エネルギー高騰対策案を公表。
2022年08月01日---何故だ!巨大オイル・ガス会社は、危機の勝者。
2022年07月28日---イギリスの石油大手シェル、石油価格高騰が追い風で第2四半期も過去最高益。
2022年06月07日---シェル、安定供給を確保するため、北海新ガス田開発へイギリス政府が承認。
2022年05月31日---EU首脳会議、ロシア産石油禁輸、年内に9割削減で合意。
2022年03月22日---イギリスのシェル、油田開発で方針転換。
2022年03月10日---ロシア、ロシアからの撤退企業の資産国有化。
2021年12月10日---シェル本社移転、社名も変更を株主が承認。
2021年11月15日---イギリスのシェル本社一本化で、社名から「ロイヤル・ダッチ」削除。
2021年09月01日---ロイヤル・ダッチ・シェル、イギリス全土にEV充電設備。

https://europe.nna.jp/news/show/2547966
https://www.reuters.com/business/energy/shell-q2-profits-drop-5-bln-after-energy-prices-cool-2023-07-27/
https://www.cnbc.com/2023/07/27/shell-q2-earnings-2023.html
https://www.shell.com/investors/results-and-reporting/quarterly-results/latest-results/_jcr_content/root/main/section/simple/call_to_action_copy_/links/item1.stream/1690410215140/98b0456bac48cd5122b6b1d7fc51b008c1d0023d/q2-2023-qra-document.pdf
https://themessenger.com/business/shell-profits-decline-by-more-than-half-as-oil-prices-slide-from-their-peak
https://londonnewsonline.co.uk/climate-protesters-target-shell-hq-ahead-of-grotesque-profiteering-financial-announcement/

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