タイピングのコツ①秘策と練習ソフト
「これまでいろいろ練習してみたけどダメだった。」という方のための練習法で、「練習期間が長くてもいいから確実に身につけたい」という方が対象です。
ずいぶん地味な練習ですが、わずか3ヶ月間、こっそり訓練するだけで効果は絶大。かっこよくパチパチ打てるようになります。
しかも、メールを送るストレスも激減し、資料を作るのもラクラク。
ぜひ、この機会にタイピングという技能を習得してみてはいかがですか。
一生分のパソコンストレスを、今のうちに軽くしてしまいましょう♪
タイピングの練習が続かないワケ
タイピングの練習を実際にやってみたことはありますか?
最近では無料のソフトも含め、いろいろなタイピングゲームがありますね。
それを使って練習される方も多いようです。
ただ、それでは習得できなかった、という声も...。
なぜ習得できなかったのか?
理由はかんたん。
タイピングゲームとタイピング訓練は違うからです。
タイピングゲームの必要性は否定しません。
むしろ、良いタイミングで使えば、タイピングの上達に大変役立ちます。
<タイピングゲームは基礎の訓練を行ってから>
タイピングゲームをする前に、まずは最低限の基礎固めが必要です。
ここでの基礎固めとは、以下の2点ができることを指します。
ゲーム性が優先されるタイピングゲームを利用するのはこの基礎固めが終わった後です。
それまでは、速度重視のソフトは避けたほうが良いでしょう。
もちろん、基礎固めができたならば、より速く打てるようにする訓練のために、タイピングゲームはとても役に立ちます。
本当に楽しみながらスキルアップできる、という段階になるわけです。
なお、基礎の訓練メニューがあるタイピングゲームであれば
その訓練メニューを利用して基礎固めができるので、大いに活用できます。
タイピングを習得するための秘策<3つのポイント >
こちらでは、タイピング練習の仕方、基礎固めの方法を、3つのポイントを挙げてご紹介していきます。
たった3つのポイントを意識するだけで、タイピングがみるみる・・・
と言いたいところですが、実際はジワリジワリと効いてきます。
地道な訓練ですが、確実にタイピングを身につけるための方法です。
【ポイント1】リズムよく打つ
タイピングゲームでタイピングの練習をやると、どうしても速さが求められます。
ですが、練習の初めの段階でこれをやってしまうのはNG。
絶対に習得できない・・・とは言いませんが、できる人は少ないでしょう。
大切なのは速さではなく、リズムです。
これは、タイピングゲームではなく練習用のソフトを使っても同じことです。練習用のソフトを使っても、打つペースをむやみに速くするのは得策とは言えません。
「一定のリズム」でキーを打つ。
ゆっくりでもいいから、
「一定のリズム」でキーを打つ。
これが非常に重要なのです。
体というのは、リズムとセットにすると非常に覚えやすくなります。
無意識に入りやすい、という表現でも良いかもしれませんね。
速くやると、どうしても無意識に入りにくくなります。
ゆっくりでもいいから一定のリズムで打ったほうが無意識に刻まれやすい
のです。
<効果的な速度の目安>
練習をはじめるときの速度は、 ギリギリ、間違えずに打てる速度が適切な速さです。慣れてきても、10分くらいはその速さで続けます。
あまりにもばかばかしくなってきたら、少しだけ速度を上げます。
速度を上げたら...
①ミスが無い場合→そのまま10分継続
②ミスが少い場合→間違えなくなるまで継続
③ミスが多い場合→速度を戻して10分継続
ということを繰り返します。身に付きます。
くれぐれも、いきなり速度を上げてムキになってクリアしないこと。
速度は少しずつ上げ、リラックスして一定のリズムで打っているほうが、早く身につきます。
タイピングの練習は、すごく地道な練習です。
30個くらいのキーを、少しずつ、少しずつ覚えていきます。
あまりの単純な練習に、つい覚えた気になって速度を一気に上げたくなります。
でもそこは。我慢です。
無理な練習をしてしまうと、続けるのがさらに困難になります。
「リズムを合わせて打った分だけ無意識に刻まれる」
ということを忘れずに、ほんの3ヶ月だけ、練習してみてください。
【ポイント2】いちいちホームに戻る
<ホームのポジションとは? >
まず、キーボードの「ホームポジション」についてご説明します。
下のキーボード配列をご覧ください。
上図の紺色のキー、これらがホームポジションのキーです。
「A」 「S」 「D」 「F」 「J」 「K」「 L」 「; 」
A~Fの4つは左手の担当。 J~;の4つは右手の担当。
「Space」
Spaceは、両手の親指で担当します。
<指を乗せておく場所 >
簡単に説明すると、紺色のキーに、そのまま両手の指を乗せた形です。
具体的には...
左手の小指を「A」に乗せて、人差し指を「F」に乗せます。
右手の小指を「;」に乗せて、人差し指を「J」に乗せます。
Spaceには、両手の親指を乗せておきます。
この状態がホームポジションと言って、どのキーを打っても、必ず直後に指を乗せておく場所となります。
<人差し指(左手)の担当範囲 >
紺色のキーは、左手人差し指が担当します。
左手の人差し指は「F」に乗せておきますが
「R」を押す必要があるときは、指をニョキっと左向こうに伸ばし、「R」を打ちます。
そして、速やかにホームポジションである「F」に戻し、そっと指を乗せておきます。
<ニョキっという動作も、覚える要素>
一見、このニョキっと指を伸ばすことに意味はなさそうですが
これも体で覚えるための要素のひとつです。
例えば、Rでいえば「人差し指をちょっと中指に近づけて向こうに動かす」という動作を含めて『「R」はここだ!』と覚えます。
覚えはじめの時期は特に、この「打って」「戻って」の繰り返しが重要です。
実際に一定のリズムに合わせて練習してみると、この意味がなんとなくおわかりいただけるかと思います。
<無理のないタイピングを続けるためにも>
タイピングを覚えた指は、短時間で沢山のキーを打ちます。
その際、指の移動でムダが多いと、肩こりなどを招くおそれがあります。
それを防ぐためにも、その都度、ホームポジションに戻り、無理のないタイピングをすることが大切です。
【ポイント3】前を向く
<下を向いてはいけないワケ>
タイピングでは、下を向かない訓練をします。「下を向く」動作が、時間的ロスになるからです。入力した文字を、画面で確認するのは必須です。削るわけにはいきません。ですが、キーボードを見る動作は、削ることができます。
キーを1つ押すたびに、「画面を見る」→「キーボード」→「画面を見る」の繰り返しがあると、かなりの時間をロスしてしまいます。このロスをなくすために、下を向かない訓練が必要なのです。
<下を向くクセをつけないために >
下を向いてキーを確認してると、無意識に「 キーボードを見れば良いや」と判断してしまってなかなか習得できません。
ですので、手元を段ボールなどで隠す、というのも方法のひとつです。
実際に特訓の方法として採用されることもあります。
<下を向かないための意外な方法>
下を向いてはいけない。
でもどうやってキーの場所を知れば良いの?
最初は暗記するの?
となりますが、それでもOKです。
上記のように、暗記して、段ボールなどで手元を隠して、という方法もあります。
ただ、もっと簡単な方法があるのです。暗記も必要ありません。
画面でキーボードの絵を見せてしまう
これでOK。
画面上にキーボードの絵を表示します。
画面からキーを探して打てば良いのです。
こういう絵です↓
キーボードを見せちゃったら、意味ないんじゃないの?と思いますよね。
たしかに、それで訓練していると、なんだか意味がないように感じます。
ですが、それで良いのです。
暗記するのではないからです。
視覚的に、キーの場所がわかってしまっても全然問題ありません。
答え(キーの場所)は教えてOK。
指がキーのもとに動けば良いのです。
体が覚える、という趣旨なので、これで十分、というか、むしろ近道なのです。
キーボードを画面に表示すれば、キーを探す苦労がありません。
タイピング習得では、下を見て文字を探すことはムダな苦労です。
①出題される→ ②場所を知る→ ③指がそっちに動く
この一連の動作をリラックスしてリズムにのってやれれば、タイピングがとってもスムーズに習得できるのです。
<大切なのは、前を向くクセを付けること>
とにかく、前を向くクセをつけることです。
上で説明したやり方は、やさしいやり方に見えますが、実は、強制的に前を向かせる方法なのです。
下を向いているうちは、ずーっと、下を見てキーを探すクセがついてしまいます。まずはそこから脱却することが大切なのです。
タイピング練習ソフト「ココタイプ」
3つのポイントをおさえた練習ができる、フリー(無料)ソフトです。
ココタイプを使って毎日30~45分、3ヶ月(長くても6ヶ月)続けると、ほとんどの人はタッチタイプができるようになるはずです。
現時点で少しでも打ててしまう人は(この練習法を続けること自体が)難しいと思いますが、まったく打てない人であれば、経験上、この練習でダメだった人は見たことがありません。
まずは3ヶ月は続けられるように工夫してみてください。
(家族に宣言するとか、考えごとをしながらやるとか...)
なお、このソフトは基礎の基礎を練習するソフトなので、その後はタイピングゲームでレベルアップさせることをオススメします。
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