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動画・AIの時代に、あえて「教養本」をつくる意味。

本記事は、株式会社金風舎が発行する「次世代の教科書」メールマガジンを転載しています。メルマガ購読はこちらから!


次世代の教科書」は、本の企画制作会社のデジカル出版社の金風舎が共同で手掛ける出版事業ならびに商品・サービスの総称です。



動画・AIの時代に、あえて「教養本」をつくる意味。


「次世代の教科書」プロジェクトの第2段階突入にともない、来春に新たな目標を設定しました。その目標に向けて出版シリーズのコンセプトも更新しました。

本当に役立つ教養をつくろう。

「次世代の教科書」は、先行き不透明な時代を生きる若者と、それを支える大人たちにとって本当に必要な教養をつくるための出版シリーズです。世の中には、有名無名にかかわらず面白く役立つ実践を続けている人がたくさんいます。その実践を知り、自分の人生に引き寄せてじっくり考えてみることで、きっと明日には忘れる浅い知識ではなく、人生に深く根づく教養となっていくでしょう。私たちはそれを出版を通じて実現します。紙でもデジタルでも、体系的で深いテーマを集中して考えることができる本というメディアの価値はなくならないと信じています。良質な本を読むことは、膨大な情報に翻弄される現代の私たちにとって、ゆっくりと自分の考えをめぐらすための貴重な時間です。そして私たちが考える良質な本とは、実践的な教養が面白く学べる教科書なのです。どんな時代でも、明るく楽しく生きていくために。あたらしい教養を一緒につくっていきましょう。

いまや動画や生成系AIを活用したコンテンツが日々量産され、あらゆる分野の知識が一瞬で手に入る時代になりました。一方でそれは、膨大な情報の波のなかに「本当に必要な知識」が埋もれていくことにもつながります。だからこそ今、新しい教養本の必要性が増していると私たちは考えています。

難解で分厚い本を読みこなすような昔ながらの教養の学び方も重要ですが、最近では動画や音声コンテンツを通じてライトに楽しく教養を身につけることができ、今後ますますそういったコンテンツが増加していくでしょう。

そんな時代だからこそ、私たちは「本」というメディアの価値を確信しました。

本の強みは、読者が自分のペースで読み進められるところにあります。動画は最初から最後まで見通すのに時間がかかるものが多いですが、体系的にまとまった情報を「小出し」にインプットできるのは、本だけが持つ機能性です。

さらに、本は基本的に文章のみのメディアです。それ以外の情報がシャットアウトされるので、自然と読者に文章の内容を考えさせ、深く記憶に根付く知識を得ることができます。

膨大でスピード感のあるコンテンツにあふれる現代だからこそ、あえてひとつのテーマをゆっくり考える本というメディアを通して教養を身に着けてほしい。それが自分や社会を見つめ直し、生きるための力につながると信じているから。

これが、私たちが「次世代の教科書」にかける思いです。

今後リリース予定のネットメディアでも、本の特性を活かした体験を提供できないか模索しています。

既刊本紹介

Yumi『やってみなよ、変わるから! 元スタイリスト、現フォトグラファー、未来映画監督』

いつからそう思うようになったのかは定かではないけど、とりあえず動いてしまえばぼやけている視界がはっきりとして、視るべきものが増えていくとわかっている。

「第3章 動いてから考えるってのもあり」より抜粋

著者であるYumi(ゆみ)さんは、 タイトルの通り元スタイリスト、現フォトグラファー、そして次は映画監督をやりたいという夢を抱く「なんでもやってみる」の精神で生きているシングルマザーです。フォトグラファーとしての撮影対象は幅広く、スクールフォト、広告、アパレル、ウェディング、ベビーフォト、広告など。 ひょんなきっかけからフォトグラファーの世界にワクワクとした憧れを抱き、「フォトグラファー募集」の求人に片っ端から応募するも10数社落ち、そんな折に偶然友人から紹介された写真館でキャリアをスタートさせました。

Yumiさんにはフォトグラファーとしての下地があったわけでも、専門的な教育を受けたわけでもありません。ゼロから、「なりたい!」という強い思いだけをきっかけに夢を叶えた彼女を支えたのは「人」の力であるように思います。写真家を志してしばらくは友達に写真を撮らせてもらい、そのうちに写真館を紹介されたり、写真とは全く関係ないパート先でお客さんと会話したことからウェディングの仕事ができるようになったりと、人間関係が彼女の夢を大きく支えているのです。そしてそれは、彼女自身のエネルギッシュな在り方の産物なのだと思います。この本は「経験や知識のない人間が、一見無謀に思える夢を叶えるためにどのようなスタンスであれば良いのか」ということを教えてくれるのではないでしょうか。

今の私がある理由は100%、困った時、必要とした時に誰かが手を差し伸べてくれたからであって、自分一人ではどうにもできなかっただろうことがたくさんある。

「第8章 人と出会えることに常に感謝を」より抜粋

もしかすると「こんなにエネルギッシュに生きることなんて出来ないよ」と思う人もいるかもしれません。しかし、自分がYumiさんのようにならなくても、Yumiさんのようなエネルギッシュな人と繋がるだけでも、良い影響を受けることができるのではないかと思います。Yumiさんではなく、その周りにいる人はどんな人なのか?そこに注目して読んでも学びになるかもしれません。

「次世代の教科書」シリーズ

過去の枠組みに囚われず、「当たり前」を新しく刷新していくことが求められています。そのために、情報が豊富に入手できる現代だからこそ、読書を通じて一つのテーマに深く取り組み、新しい視点を得る時間が重要になってくるでしょう。「次世代の教科書」が提供するのは、そうした「当たり前」を変える契機となるような読書体験です。

サービスサイト紹介

🌟 「問い」から始める講義ノート集「次世代の教科書」 🌟

https://jisedai-textbook.com/

「次世代の教科書」のデジタルライブラリーサービスです。
ウェブブラウザ上で手軽にアクセスでき、サブスクリプションへの加入と会員登録をすることで、隔月で追加される豊富で実践的な知識にいつでも触れることができます。充実した無料試し読みも用意されており、気になる本は単体で購入することも可能です。

専用アプリのダウンロードなどは一切不要です。ネット環境さえあれば、通勤・通学などの隙間時間にストレスなく面白く価値のある文章を手軽に楽しむことができます。

「次世代の教科書」は、読書体験にとどまらず、読者が主体的に「問い」に向き合う力を育むことを重視しています。各本には編集部が提起した魅力的な「問い」が書影として提示され、学びの深化が期待できます。

新刊情報やnote記事の更新は、メルマガや公式LINEを通じて手軽に入手できます。未来を切り拓く学びの先に、「次世代の教科書」が待っています。

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編集後記

『やってみなよ、変わるから! 元スタイリスト、現フォトグラファー、未来映画監督』で印象に残ったのが、著者のYumiさんが人生の節目節目で周りの人に「これからこれをやります!」と宣言することでした。成人式でもこれから結婚することを宣言し、事務の職場でもこれからカメラマンになることを宣言しています。あまり掘り下げられていたわけではなかったのですが、この「宣言」というのは結構重要なポイントなんじゃないだろうか……と思いました。

先日、尊敬するライターの方とお話させていただく機会をいただきました。そこで印象に残ったことに「車を降りて歩いてみなければ、国道沿いの看板が異様に大きいことには気づけない」というお話がありました。こういった視点や観察のスピードを変えることが、発見や気づきを多様にするということです。他にも多くの示唆があるお話で、この仕事をしていて良かったなと感じました。

(「次世代の教科書」編集部 小阿瀬)



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