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7番っぽいような7番っぽくないようなアザール

 随分前に書いたnoteでアザールが戻ってきたときにジダンの真価が問われるということを書いた。結果的には、アザールの復帰とフェデの台頭(後者の方が貢献度は大きいかもしれないが…)後はマドリーは安定感を増し大量得点を記録する試合もあった。今日の試合でアザールについて思ったことなどを踏まえながら少しだけ書きたい。(↓随分随分前に書いたnote) 

 影武者

 ぽっちゃり体系をいじられていたアザールはどこに行ったのだろうか。シーズンが進むにつれ、多くのマドリディスタが求めたようにアザールは真価を発揮。当初は攻撃陣を引っ張り多くのゴールを記録することを要求されていたように感じる。勿論、今も多くのマドリディスタがそれを求めていることには変わりないだろう(自分もそう)。しかしながら、これからも中盤と前線をつなげるトップ下的に動き回り時々ゴールを決めてくれれば十分なのではないのだろうか?そう思わせるほど彼のプレーは傑出している。サイド、中央問わず相手を剥がすことができ、ボールを離すタイミングが良いからチームのボールプレーが停滞することもない。個人的に驚かされたのは攻撃から守備、守備から攻撃といったトランジションの意識が非常に高いこと。今日の試合でのスプリントからボールを奪い取った流れは素晴らしかった。連携も深まっていたし、さらにこれからのチームの成長を助けてくれるように感じた。ゴリゴリのWGというよりはトップ下としてチームの攻撃を円滑にした。イスコとのプレイも特段気になるようなところはなく、プレシーズンで見られたようなスペースの奪い合い、譲り合いも見られず非常にスムーズで驚いた。ハメスが序盤戦でやっていた中盤と攻撃陣をつなぐ役割をこなし、結果的にこれがベンゼマ(リーガ:103分に1ゴール、CL:113分に1ゴール)のゴールへの集中を促している。ベンゼマがロナウドが在籍していた頃に担っていた役割に近いだろうか。

 アザールは影武者の役割にとどまらず、決定的なプレーもしている。リーガでは1試合平均4.4回のドリブルを仕掛け73%という成功率を誇る。CLでは2.8回で67%と数値は落ちるが素晴らしいことには変わりない。今日のPSG戦ではキーパスを4本も出している。上記のようなデータはあくまで参考資料でしかないが、実際に彼はピッチ上で素晴らしいプレーをしているし彼のクオリティに議論の余地はないだろう。

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 ↑得意の腰使うドリブル

 と、まぁ色々とアザールの素晴らしいところを列挙してきたわけだが、今日の試合で右足を怪我してしまった。当初危惧されていたほどの怪我ではないようで、クラシコには間に合うっぽい。(10日間の離脱)

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 ちなみに、ここからのクラシコ(12/19)までの試合はアラベス11/30)、エスパニョール(12/7)、クラブ・ブルージュ(12/12)、バレンシア(12/16)となっている。そこまで重い試合はないため、あまり心配はしていない。ただ、現スカッドの左WGに目を移してみるとアザールレベルのプレーをできる選手はいない。左ロドリゴ、右ベイルなどいろいろな選択肢はあるがチームとしての幅を増やすためにイスコシステムを何度かやってみるのもありだと思う。今日のPSG戦で期待に応えるプレーをしていたイスコは素晴らしかった。自分がいるべき場所で勝負してたし無駄なエゴを出さなかった。

 ここからシーズンを戦っていくときに普段サブの選手たちがどれだけチームに貢献できるかがカギになってくる。コパなどでサブの選手たちをチームにフィットさせながら彼らの能力を見ていくことが重要だろう。ベンゼマやカゼミロといった欠かせない選手たちをどう休ませていくか。そういったことも重要になってくる。無論、サブ組の起用の中で冬での別れが近づく選手も出てくるだろう…

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