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誰かの役に立つ自分を目指して

自然環境リテラシー学プログラム


2020年10月17日の初回から2021年4月11日の最終回までの半年ちょっとの期間、私は自然環境リテラシー学のプログラムに参加してきました。

長いようで短いこの期間で私は色々な経験をさせてもらいました。
カヤックで海や川を漕ぎ、浜辺でキャンプをし、
自転車で田舎道や山道を走り回り、
山に登り、釣りをし、
サイクリングツアーを開発・運営し、
たくさんの人からいろんな話を聞き、色んなことを学びました。

自分たちの経験を動画やパワーポイント、ポスターなどにまとめて発表会を行ったりもしました。


そんな私の半年間の成長を、将来の自分が見返すために記事にまとめていきたいと思います。
超長い文章になってしまいました、ごめんなさい。笑



紀北“海と川”コース

第一回、2020年10月17日,18日
第二回、2020年11月21日,22日
第三回、2020年12月12日,13日

お世話になったガイドさん
シーカヤックステーション小山ハウス の森田渉さん

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紀北“海と川”コースは、紀北町の海や川でシーカヤックキャンプをするプログラムでした。

第一回:小山ハウス倉庫で座学、銚子川と船津川でのカヤックツーリング
第二回:小学生と一緒にカヤックのレスキュー練習、
    大渡鹿へのカヤックツーリング
第三回:パッキングをして大渡鹿でキャンプ、
    学生が先頭になって大石の洞窟めがけてカヤックツーリング


この計3回のプログラムの中で一番印象に残っているのは、第三回に学生が隊の先頭となってカヤックツーリングを行った時のことです。

12/12の夜にみんなでどんなルートを通ってどこに行くかを話し合い、12/13に先頭を2人ずつ交代しながら実際に進んでみるという感じでした。

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当日の朝までは意気揚々と地図を眺め、自分ならやってのけるだろうと割と自信満々だったのですが、
いざ海に出て先頭に立つと恐ろしいほどのプレッシャーに襲われました。

「ペースは大丈夫か?もしかして遅い?
 船が来たけどどうすればいいんや?何が正解や?
 ここはいったいどこ?お昼ご飯を食べる浜はどれ?
 そもそもお昼ご飯間に合う?
 間に合わんかったらみんなに怒られるかな…」

などと色んなことを考え込んでしまい、自分が先頭を務める区間が終わった後はもう放心状態でした。
(道に迷ったりお昼に上陸する浜が分からなかったりしたのは準備不足が原因でした。事前準備でもっと細かい場所まで確認しておくべきだったと反省しています)


そして私は気づいてしまいました。
「これは自分には向いていないな…」と。笑

それと同時に、そういえば今まで任されたりした部活のキャプテンとかも向いてなくて大変だったなー、と思い出しました。


私にはリーダーの素質なんて無かった。残念。


ただ、この “ 学生が隊の先頭になる ” という体験は、ガイドの森田さんが「みんなには人を導けるリーダーのような存在になってほしい」という思いで経験させてくれたものでした。

ところが私は森田さんの思いとは裏腹に「自分はリーダーに向いていない」と気づいてしまったので、
この時は森田さんに申し訳ないなという気持ちとともに、リーダーに向いていない自分はどうすればいいのだろうという不安が残りました。



多気・紀北“サイクリングを知り尽くす”コース

第一回、2020年11月28日,29日
第二回、2020年12月19日,20日
第三回、2020年12月28日,29日
特別回、2021年1月18日
南伊勢回、2021年3月24日,25日

お世話になったガイドさん
CAZACLE の西井匠さん

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多気・紀北“サイクリングを知り尽くす”コースは、多気町でのプログラムで、自転車に乗ったり、座学等で自転車事業者の裏側について学んだりしました。

第一回:サイクリングツアー体験、座学
第二回:マウンテンバイクの学校、自転車整備、座学
第三回:マウンテンバイクのコース整備、座学
特別回:飛雪の滝キャンプ場にてテントサウナ体験
南伊勢回:南伊勢町にてサイクリングツアー開発


この多気のプログラムを通して私は大きく成長することができました。
ここからは、私がこの3回のプログラムでどういう風に成長したかを紹介していこうと思います。


まず、前よりも自分の意見をはっきり述べられるようになりました。

多気のプログラムでは、何かを話し合う時は「否定、批判はしない」というルールの下で話し合いを行っていました。
このルールめっちゃいいです。お互いに意見が出やすくなります。
私もこのルールがあったおかげで、話し合いの際には周りの目を気にせず意見を言うことができました。

これから何か話し合いをする場面では、「否定と批判はなしで」と前置きをしてから話し合うようにして、自分も意見を述べられるし、周りにも意見を出してもらえるようにしようと思います。

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次に、自分は何がしたいのかについて考えられるようになりました。
第一回の座学で「自分のやりたいことを5分で30個書き出して」と西井さんに言われて、必死でいっぱい紙に書き出してみたら
「自分はこんなことをやりたいと思っていたのか!」という新たな発見がありました。

他にもいくつかありますが、詳しくはこの後の多気・紀北合同回の方と被ってしまいそうなのでここでは割愛します。



大台町“森にとまる・水とあそぶ”コース

第三回、2021年1月10日(一日のみ参加)
第四回、第五回:2021年3月28日~3月31日

お世話になったガイドさん
Verde大台ツーリズム の野田綾子さん

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多気のプログラムの第一回で、自分のやりたい事を挙げた際に
「山に登りたい!」と言ったのを坂本先生が覚えていて下さって、この大台町のプログラムに途中から飛び入り参加させてもらいました。
やりたい事は口に出してみるもんやなぁ、と思います。笑

大台町のプログラムでは山登りをしたり、キャンプ飯をみんなで考案したり、てんから釣りを体験したりしました。

第三回:山登り
第四回、第五回:キャンプ飯考案、てんから釣り体験

私はこの大台町のプログラムに参加するまで自分は山より海が好きだと思っていたのですが、
実際に山に登ったり山の中でキャンプをしたりして、自分は山も海も同じぐらい好きだと気づきました。

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また、ガイドの野田さんはキャンプや登山の楽しみ方を教えてくれるだけでなく、登山やキャンプでのマナーについても教えてくださいました。
私は今までキャンプマナーについてそこまで詳しくは知らなかったのですが、ちょっとしたことが環境を守ることに繋がることを学びました。

正しいキャンプマナーについて、もっと多くの人に知ってもらいたいと考えるようになりました。


大台町のプログラムでは自分の新たな一面をたくさん発見することができて、そのことが自分の成長に繋がったと思います。


紀北・多気合同回

第四回、2021年3月18日,19日
第五回、2021年4月10日,11日

お世話になったガイドさん
シーカヤックステーション小山ハウスの森田渉さん
CAZACLEの西井匠さん

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紀北・多気合同回では、紀北町でのサイクリングツアーの開発を行いました。

第四回:紀北町の魅力探し、サイクリングツアー原案の考案
第五回:デモツアーの実施


このツアー開発を通じて私はすごく成長できたと感じています。
なので長ったらしく文章を書きますが、どうかお許しください。笑


このツアー開発の最中に、自分の成長を感じる出来事がありました。
デモツアーの実施にあたって、チームのリーダーから何の役割がしたいかと希望を聞かれた時のことです。

この時選べる役割は、サイクリングツアーでお客さんを案内するガイド係(列の前、列の後ろ)と河原でテントサウナの設営をする係でした。

私はここで紀北でのプログラムのことを思い出し、
「ガイドの先頭は絶対向いてない、やめとこう!」
と判断しました。
その後自分はガイドよりも裏方作業の方が役に立てるだろうと思い、テントサウナの設営係を希望しました。

この行動のいったいどこに成長を感じたかというと、「自分は何が苦手で何ができるか」をしっかり考えて、そこから出た答えを人に主張できたということです。
リテラシーのプログラムに参加する前の自分だったら、周りのみんなに流されて「なんでもいいよー」と答えていたと思います。

「私はテントサウナの設営係やりたい!」という連絡をメンバーのグループLINEに送ってから、「すげー、私自分のやりたいこと人に言えてるやん。これは成長やな」と一人で嬉しくなりました。

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その後色々あって、私はバックオフィスの仕事を任されました。
テントサウナの設営や管理をしたり、もろもろの雑用をしたり、リーダーのサポートをしたりする係です。

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デモツアーを実施していた二日間、これが自分の天職なんじゃないかと思えるぐらい楽しく仕事をしている自分に気がつきました。

あ、これやわ自分に向いてるの。
ってなりました。

私にはリーダーの素質は無かったけど、リーダーや周りの人をサポートすることはできるんだなと分かって、自分にちょっとだけ自信がつきました。



では、そろそろまとめに入りたいと思います。


まとめ


私はこのリテラシー学プログラムを通して、自分がどういう人間なのかを知ることができました。

自分はいったい何が得意で何が苦手で、何が好きで何がしたいのか、

家にいて授業を受けているだけでは気づけないことに気が付くことができました。


それによって、自分に自信を持つことができるようにもなりました。

リテラシーのプログラムに参加する前までは、「自分みたいなやつを必要としてくれる企業なんてあるんやろか、将来が不安や。」
などと考えていたのですが、今はそうではありません。

私はきっと、どこかの誰かに必要とされることができると思っています。

この先私は企業に就職するかその他の道へ進むのか、まだ詳しいことはさっぱりですが、
今よりもっと、誰かの役に立てる自分になれるよう、
これからも日々精進していきたいと考えています。


長ったらしい文章でしたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。



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おまけ
紀北町や南伊勢町で開発したツアーについては、これからも改良を重ねて人からお金をとれるレベルにまで仕上げたいなとチームのメンバーと話をしています。乞うご期待です!

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