始めに
この記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版に「ロマノフ・ニンジャクラン」を追加する非公式のルールセットである。NM(ニンジャマスター)はこのルールセットに含まれるルールを自由にセッションへ導入することが出来る。ロマノフ・ニンジャクランのPCをセッションに持ち込む際は、専用効果を使用してよいかNMに確認を取ること。
『ロマノフ・ニンジャクラン』
概説:1600年代にロシア圏にて生じた新たな王朝、ロマノフ朝。
その隆盛の影に存在した王朝の繁栄を支えた"妖術"の正体は……代々密かに帝国が築いていたドージョーと、そこに属するリアルニンジャ達の仕業であった!
彼等は目を媒体とするノロイ・ジツの名手であり、それは様々なアーツへと発展応用される形で研究の続いていたものでもあった。
だがクランの最期は、歴史と時代の流れに飲まれて消えた悲劇的なものであった。
という、KasumiがNMをしているうちに誕生した与太話を元に作成された本編未登場のクランである。
追加のスキルやジツ
ロマノフ・ニンジャクランのジツ/スキルリスト
『☆◉ジャシ触媒』
『☆◉邪眼の威圧』
『☆◉狂える眼』
『☆◉ジャシ・カウンター』
『☆◉テック親和性』
『☆◉邪眼の追跡』
『☆◉呪詛の掌』
『☆◉邪眼の刻印』
『☆◉重圧の邪眼』
『☆◉傷痍の邪眼』
『☆◉万力の邪眼』
『★◉波濤の邪眼』
『★◉鎧貫の邪眼』
『★◉畏怖の邪眼』
『★◉ノロイ・ガエシ』
『★◉ヨワリメ・タタリメ』
『★◉邪眼の追跡』
『★◉ノロイ・スナイプ』
『★◉ヒサツ・ワザ:ロマノフ・パニッシュメント』
『★◉ヒサツ・ワザ:デーモン・ウィズ・ユー』
『☆ジャシ・ジツLv1-3』
『★カース・エンハンス』
『★カース・タッチ』
『★カサネ・ジャシ・ジツ』
『★サモン・ジャシ・レッサードローン』
『★ジャシ・ボム・ジツ』
『★ジャシ・インターセプト』
『★ノロイ・バレット』
『★★器械蝕む眼』
『★★睥睨の眼』
『★★ミツエ・ジャシ・ジツ』
『★★サモン・ジャシ・ドローン』
『★★ノロイ・バレット習熟』
『★★デッドリー・ジャシ・ジツ』
『★★フラッグス・オブ・デス』
『★★ジャシ・フォーカス』
『★★★ジャガン・ジツ』
『★★★魔弾呪術』
ロマノフ・ニンジャクランにおけるジャシ・ジツは単体に対して特化したジツである性質上、
複数人がそれぞれ同じターゲットへとジツによる効果を与えたとしても、付随効果は重複しない。
『種別:邪眼』の効果は最初に適用されたもののみが適用され、その効果が解除されるまでは、
『ジャシ・ジツ』が複数回対象に命中しても、精神力と回避ダイスへのダメージのみが与えられる。
ジツが持つ呪詛の力同士が干渉しあうためである。
☆◉ジャシ触媒
このニンジャは自身の眼以外のもの、カメラや銃器のスコープ、人形の目やストリートアートの目などをジツの起点にできる。
☆◉邪眼の威圧
このニンジャの交渉術において相手を見ることは重要だ。
それはそのまま、対象を威圧するか超然的なアトモスフィアで交渉のイニシアチブを得ることに繋がるからだ。
☆◉狂える眼
このニンジャの眼差しには積み重ねられ、練り上げられた狂気が渦巻いている。それは人ならざるものさえ邪視を届かせうる。
そしてそれは、自身に対する呪詛への防壁ともなる。
☆◉ジャシ・カウンター
☆◉テック親和性
このニンジャは最新のテックを己の眼とすることで、それをハッキングへと応用することができるようになった。
☆◉邪眼の追跡
ネットワークにポートを開いているということは、このニンジャにとっては相手が自ら弱点を晒しているに等しい。
☆◉呪詛の掌
このニンジャは近接カラテにおいて、他者を強引に抑え込み、至近距離での邪眼を浴びせることを得意とする。
☆◉邪眼の刻印
このニンジャは自身の用いる武器にジツを増幅する機能を刻みつける
☆◉重圧の邪眼
このニンジャの持つ邪眼は敵の動きを束縛し、ニンジャの武器である俊敏さを大きく損なわせる。
☆◉傷痍の邪眼
このニンジャの持つ邪眼は敵がより深い傷を追う因果をもたらす。
☆◉万力の邪眼
このニンジャの持つ邪眼は敵に万力じみた苦痛を与え、ジツやワザの使用を妨げる。
★◉波濤の邪眼
このニンジャの持つ邪眼は精神への影響にとどまらず、物理的に敵を吹き飛ばす程の威力を持つ。
★◉鎧貫の邪眼
このニンジャの持つ邪眼は敵の守りを脆くし、時には弱点さえも露わにする。
★◉畏怖の邪眼
このニンジャの持つ邪眼は敵の攻撃を鈍らせ、時には戦意さえも削ぎ落とす。
★◉透視
このニンジャは壁や障害物の向こうにいる敵をジツ、ハッキングの対象にできる。
★◉ノロイ・ガエシ
このニンジャは精神に作用するジツに対して強い耐性を持ち、敵のジツを逆探知するように反撃を行える。
★◉ヨワリメ・タタリメ
呪詛とは手負いのものにこそより深く浸透しやすいものだ。
★◉ノロイ・スナイプ
ロマノフ・ニンジャクランは敵対者の精神そのものを穿つ、ノロイを込めた射撃技術を持つ。
★◉ヒサツ・ワザ:ロマノフ・パニッシュメント
ロマノフ・ニンジャクランの中でも冷酷な処刑者達が好んで用いたという処刑技。
相手の足を砕き、逃れようのない状態とした上で至近距離から邪眼を浴びせることで相手のニューロンを焼き切るのだ。
★◉ヒサツ・ワザ:ヴィイ・ウィズ・ユー
ロマノフ・ニンジャクランの中でもミコーとされた者達が好んで用いたというヒサツ・ワザ。
彼女達はノロイの中に生じるデーモンじみた何かを使役していたのだという。
対象の背後より現れたノロイの化身が、敵対者に対して迅速な終わりをもたらす。
☆ジャシ・ジツ
ロマノフ・ニンジャクランにおいて対象を"睨む"という動作は、基礎中の基礎のムーブである。
このニンジャの呪詛を込めた視線は、対象に対してノロイによる行動阻害や、突発的な不運をもたらす。
カナシバリ・ジツと比較すると単体に効果を絞られてはいるが、そのぶん効果は明白なものとなっている。
★カース・エンハンス
このニンジャは自身の武器にノロイを込めることで、ジツ以外でも他者を呪うことができる。
★カース・タッチ
このニンジャは自身の手にノロイの力を注ぎ込むことで、より直接的に呪詛を敵へと与えることができる。
★カサネ・ジャシ・ジツ
連続して邪眼を向け続けることで、敵のニューロンを確実に焦がす。
★サモン・ジャシ・レッサードローン
自身の周囲に、他者を呪う邪眼のコトダマイメージを出現させる。
ニンジャの速度には対応しきれないが、モータル相手にならば十分な効果を発揮する。
★ジャシ・ボム・ジツ
このニンジャは邪眼の中でも、対象の体を直接破壊するタイプの邪眼を持つ。
だがその性質ゆえ、最大の威力を発揮するのは既に邪眼の影響を受けている対象である。
★ジャシ・インターセプト
このニンジャは邪眼の中でも、待ち伏せじみた迎撃を得意とする。
不用意に近づいたものは、邪眼による迎撃に晒されるのだ。
★ノロイ・バレット
このニンジャは強力な邪眼の力を弾丸に封じ込めることで行使する。
それこそロマノフ・ニンジャクランが得た独自のジツの発展系である。
★★器械蝕む眼
このニンジャはテックの申し子への切り札を持つ。
それは戦闘兵器やサイバネのセンサーへのノロイイメージの投影による停止命令である。
★★睥睨の眼
このニンジャの精神は極めて強力な呪詛への適性を持つ。
それは他者からの精神攻撃を阻み、時には心砕かれたものを己の糧とする。
★★ミツエ・ジャシ・ジツ
このニンジャは強力な邪眼の力を行使する。
それは並のニンジャであれば即座に心停止を強いられるような威力である。
ただしその威力故に、極度の精神集中を強いられる。
★★サモン・ジャシ・ドローン
術者はより強大な邪眼のコトダマイメージを出現させる。
ジツの出力の上昇に伴い、ニンジャにとっても脅威となりうる。
★★ノロイ・バレット習熟
このニンジャは、より強力なノロイを弾丸に込めて打ち込むことができる。
★★デッドリー・ジャシ・ジツ
このニンジャの邪眼の力は、敵対者の生命を刈り取る無慈悲な邪眼を持つ。
★★フラッグス・オブ・デス
このニンジャは、ノロイによりさらなる強大な死の運命を引き寄せるジツを持つ。
★★ジャシ・フォーカス
このニンジャは邪眼をより特定の対象に集中させることで、回避し難い呪詛を浴びせられる。ただしそれは他者への狙いを困難にする。
心せよ、ここから先はアーチの領域。
呪わしきものはお前を見ているぞ?
★★★ジャガン・ジツ
これこそがロマノフ・ニンジャクランが追い求めた邪眼の力の到達点である。
有り余る呪詛の力は、敵だけではなく世界そのものを害する。
★★★魔弾呪術
このニンジャの放つ呪詛の弾丸は、ただ敵を穿つだけではない。
対象が息絶えるまで、エテルが尽きぬ限り蝕み続けるのだ。
更新履歴
2022/11/12 作成&公開
2022/11/18 マグナム・ピストルカラテ絡みの表記を追加
ルールセットの改訂について
このルールセットは試験的なものであり、予告なく改訂される場合がある。変更、追加が行われた箇所は表記ゆれの統一などルールに影響を及ぼさない些細なものでない限り基本的に明記される。NMは最新のデータに拘らず、好きな版のデータを用いて構わない。
利用規約
このルールセットのデータが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可。
参考資料:「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ
また今回のデータを作る上で、多大なる協力を頂いた古矢沢=サン、シカナ=サン、ICBlues=サン、しゅう=サン、lizerdfolk=サンにこの場を借りて改めてお礼を申し上げます。