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World of Lunars ウォレット解析 -2023 Feb

レポート

今回は久しぶりに国内のプロジェクトを取り上げてみたいと思います。解析対象は久〆さんのプロジェクト、World of Lunarsです。

久〆さんは基本的には1/1のアーティストさんだと思いますが、1/1のアーティストさんがジェナラティブに踏み込むというのは、それなりの覚悟とかなりの労力が必要だったと想像します。

筆者も久〆さんの圧倒的な筆力(語彙力w)が好きですが、欲しい1/1が高価で手が届かなかった事もあり、今回のWorld of Lunarsを二次で一つ購入させて頂きました。

実は筆者みたいに1/1の手前の入り口として購入された方も多いのではないかと思いますが、その挑戦に敬意を評してホルダー解析として取り上げてみたいと思います。

※同じプロジェクトのNFTを複数のウォレットで管理する人は基本的に少数という前提で、本レポートは複数ウォレットを鑑みず1ウォレット=1ホルダーのように表現しています。その点はご容赦下さい。

保有数分布

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供給は全部で1,968枚のようです。一方、保有者数は現在710人で、平均約2.8枚保有とかなり高めです。

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保有枚数の分布が少しユニークです。1枚保有は50%と平均と比べてかなり低く、代わりに3枚保有や5枚保有している方が多いです。現在のフロアが求めやすいというのと、コアなファンが多いからなのではないかと思います。

上位ウォレット

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毎度の上位ウォレットの覗き見ですが、今回は国内プロジェクト
という事もあり、少しだけにしておこうと思います。

まず第1位は久〆さんご本人のアカウントでした。第2位以降も面白そうなアカウントを少しピックアップして紹介していきます。

第2位は無名アカウントの方ですが、62枚とかなり保有しています。アクティビティを少し追跡してみると、なんとミントだけでなく二次流通でも購入しまくっている事が分かります!

第3位はhachimaru_80さんです。女性者のアートを豊富にコレクションされている方です。こんなにNFTのアーティストさんがいるんだと教えてくれるアカウントでもあります。

分散化率

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Unique Wallet率は36%と過去レポート平均44%と比べるとかなり低めです。このプロジェクトは性質的に時間が経ってもあまり分散化は進まないような気もします。

次にクジラ率ですが、運営の久〆さんの数を除いたクジラ率は9%でしたので、ヘルシーな数字と言えます。

尚、クジラ率に関する詳細はこちらをご確認下さい。

ウォレット作成時期

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このデータを取得した時点(2023年2月26日)での経過月数です。平均を見ると350日と古めの印象です。その内訳はやはり1年以上のウォレットが36%と最多ではあるものの、1年以内のウォレットもそれなりにバランスよくいる事が分かります。

新規参入

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このプロジェクトを機に新規参入してきた数は265人ですが、割合で見ると1/3にも上ります。これはかなり多いですね。

定義はこちらをご確認下さい。

ガチホ状況

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なんと約88%が購入以来ガチホをしている事になります。まだ発売から1ヶ月も経ってないですが驚異的な数字ですよね。販売枚数が絶妙だったとも言えそうです。

ここでのガチホの定義はこちらを参考にしてください。

保有期間割合

ミント日からまだ1ヶ月経ってないので今回は割愛します。

平均購入価格

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ホルダー層を映し出す一つの指標ですが、Top25%から平均まで全体的にかなり低いです。いわゆる投資層ではなくく久〆さんの絵が好きな方が購入しているのでしょう。

Top10プロジェクト

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このランキングもそのプロジェクトを色濃く表す指標ですが、第1位はミント?した人へのSBTであるLunar roots ringでした。

それ以外は国内のプロジェクトが10位までを占めましたが、特に偏った傾向はなく満遍なく色々なプロジェクトが並んでいる=色々な層がホルダーとしている印象です。

メジャープロジェクト保有者比率

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国内のプロジェクトなので、このような結果になりました。また今回は個別のプロジェクト毎の比率は割愛します。

メジャープロジェクトホルダー率に関する補足はこちらをご確認下さい。

国内外比率

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国内ホルダー比率です。国内ホルダーは88%となりました。実態としてはほとんどが国内な気がしますが、さて。

算出方法が不明な方はこちらをどうぞ。

プロジェクト比較

個別のプロジェクトとの横並びの比較はありませんが、過去の他のプロジェクトの数値が気になる方はこちらから是非どうぞ。

まとめ

保有数の分布、分散化率、ガチホ状況などを見ていると、久〆さんのアートが欲しくて購入・ガチホしている人が多いのではないかと思いました。

また、個人的には約2000枚は丁度よい数字に思えましたが、一方で久〆さんが95枚も保持しておく必然性もないような気がしました。

多分にお節介な話ですが、いわゆるジェネラティブのプロジェクトとは少し性格が異なるのでマーケ的に使っていく機会もそれほどないでしょうし、ご本人が利確して(利確は良いこと)これだけの数を売っていくにも流動性の観点で大変かもしれません。

このプロジェクトの今後のロードマップ等は全く把握してないですが、個人的にはロードマップとかそんな野暮なことは言わず、フロアも気にせず一生のコレクションとして持っておこうかなと思っています。

雑感

OSを打ち負かしつつあるBlurの戦略と今後のNFT市場に関して様々な議論がありますが、共通しているのは二次流通のロイヤリティ収入の観点から今までのようなNFTプロジェクトは今後は廃れていくだろうという意見です。

一方、そもそも今までのようなジェネラティブのプロジェクトは続かないという話は、今回の件があってもなくてもトレンドとしては変わらないというのが共通認識だったはずです。

特に今月などは新しいプロジェクトの話をあまり聞かなくなったなという肌感があるので、いつもの通りDune Analysisで探してみたら、やはりありました。

こちらは週次の新規プロジェクト数とその累積ですけど、トレンドとしては去年6月を辺りから一貫して下降気味。1月は盛り返したのですが今月は散々たる状況です。

あくまでEtherium上でのデータですが、他のチェーンに食われてこうなったという訳ではないという認識です。

さて3月はどんな展開が待っていることやら・・・。

勝手にリンク

毎週の振り返りはharuxxさんとmiinさんの週間NFTニュースで!

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また実はこのようなウォレット解析はミント前に集めたWLでも出来ますし、ミント後のKPI確認としても個別に提供できます。興味ある方がいましたら当方のTwitterアカウント@diego_0xまで是非ご連絡下さい。


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