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自己流・漫画の組み立て方③

②→ https://note.mu/diedieasagi/n/n707428e2d4ee

前回はキャラクターの設定について、今回はその次の段階のキャラクターのプロフィールについて書いていきます。
本題の前に、ここで挙げている「設定」と「プロフィール」って一緒くたに考えている人も多です。僕も昔はそうでした。ただ今ではそれぞれ別の物として考えています。

設定は、キャラクターの物語の中での役割・行動を定めるもの。
赤ずきんの狼や、白雪姫の王妃はどっちも「悪役」で「主人公の妨害者」という役割を持っていると言えます。

プロフィールは、キャラクターが物語の中でどんな人生を歩んできたかの履歴…といえばいいんでしょうか。僕は役割・行動に対する「理由・動機」として考える事が多いです。

簡単に言うと、白雪姫の王妃は、姫を何かしらのカタチで妨害しさえすれば物語の中での役割を全う出来ます。だから白雪姫の妨害にいたるまでの「動機」が発生するであろう「プロフィール」を設定する…と言う感じ…伝わります?(汗)

自分は「設定」をしっかり考えて「プロフィール」を詰めていきます。そして設定は一度決めたらそう簡単に変更を加えない。変更を加えるのはあくまで「プロフィール」のみ…と決めています。

設定は行動を決めるので、基本的に他のキャラとの絡みも関わってきます。
白雪姫の王妃の設定をいじって、妨害が緩むor妨害をしない、なんてことになったら小人と王子は物語の中での役目を失ってしまいます。そもそも王妃が妨害してこないのだから、「白雪姫」は何も起こらない物語になってしまいます。以上を踏まえた上で、自身の四天王漫画のキャラの成り立ちを簡単に説明してみます

■喪失感をゲームで埋める四天王①の場合

ゲームばかりしている
→それでも許されるポジションである必要がある
→組織最強なら誰も文句言わないハズ
→なぜ組織最強の奴が戦わずにゲームしているのか
→唯一自身とまともに戦えていた好敵手を失った
→戦いがつまらなくなり、放棄
→代わりに何度でも挑めるゲームにのめり込む

こういった連想の中で、出てきたワードやイメージに沿うようにキャラのプロフィールを詰めていきます。コツは、設定とプロフィールの関係と同様に、先に考えた流れを否定しないプロフィールを設定してあげることですね。四天王①は、割と綺麗な流れでキャラが詰まっていったので、次は難航したやつを挙げますね。

■生来のサボり癖が解放された四天王②
彼は「四天王の中で率先してサボり、なんなら気づいたらいない」というキャラにしようと進めていったのですが、なぜサボるのかが全く考え付かなくて困りました。(しかも他の3人と被れない)とにかく「かつては働いていたが、今やサボり筆頭」この落差を埋める設定を考える事に集中した結果

昔は本人の意思で働いていたわけではなかった
→他の四天王によって、洗脳状態にあった
→その四天王が働かなくなったことで、洗脳を解かれる
→洗脳を解かれたらサボるようになった
→本来は何かに従事する事が極端に嫌いな性格

という形で落ち着きました。そして①も②も、その他の細かい設定はあまり詰めずにデザインの作業に進みました。
僕はキャラクターの「役割」「行動」「動機」が揃えば、漫画の中で十分動かせるしその他の細かい部分はキャラクターと付き合ううちに考え付くだろうと…

自分にとっても未知の部分をわざと残すのも、長く付き合うテクニックだと思います。

今回長すぎた!終わります!


以下自作リンク

■LINEマンガインディーズ
https://bit.ly/30SqbgL
■マンガボックスインディーズ
https://bit.ly/2JLCk1w

#マンガ #オリジナル #四天王漫画 #制作工程

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