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カトマンズの観光スポット 〜パシュパティナート

didiです。ネパールの首都・カトマンズにある工場で、シルクサリーなどを使った製品を作っています。

今回はちょっと観光気分。ネパール最大の寺院をご紹介します。

カトマンズ盆地にはたくさんの宗教施設があります。その中でも歴史があり、特に聖地とされる「パシュパティナート」。didiデザイナーSONOGAさんはよく「パシュパティ」と呼んでいます。現地の人々もそう呼びます。「ナート」とは「神」を指す言葉です。
ここに祀られている神はヒンズー教の破壊神シヴァ。パシュパティはシヴァ神の化身、獣の王の姿のことです。

紀元前3世紀ごろには最初の寺院が建てられ、少なくとも1500年前から巡礼されていたのではないかといわれています。
そんな由緒ある寺院は、王族の外遊の際に旅の安全を願ったり、洪水や干ばつなどの災害が鎮まるように法要が行われたりと、人々の心のよりどころです。1979年には世界遺産に登録されました。
敷地内は観光客でにぎわうこともありますが、サドゥー(苦行僧)や野生の猿もいます。ヒンズー教徒以外は、お寺の建物内には立ち入りできません。

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首都の道路にも牛がいます(2018年8月、著者撮影)

トリブバン国際空港からタクシーで数分、牛がゆっくりと横切る幹線道路の横に見えるのがパシュパティです。
タクシーの中で運転手にネパール語で何か聞いたSONOGAさん、窓の外を指さしながら「あそこで火葬して、遺灰は敷地内の川に流すんだよ」
バグマティ川と呼ばれるその川は、ガンジスの支流であり、遺灰はガンジスまで流れていくそうです。初めてネパールを訪れた私スタッフRは旅の疲れでなんとなく「そうなんですか」と返事してしまいましたが、日本ではまずあり得ませんね。

そう、パシュパティは観光スポットであると同時に火葬場でもあるのです。入場料を払えば火葬の様子を見ることも可能です。
インドのガンジス川の支流である聖河バグマティに遺灰を流すことで、母なる河に還り輪廻転生できるとヒンズー教では考えられています。


参考文献・URL
『地球の歩き方 ネパールとヒマラヤトレッキング』2018 ダイヤモンド・ビッグ社
「パシュパティナート」Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%91%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%88 (2022年1月30日閲覧)
「ネパールでぼくらは。#11」ほぼ日刊イトイ新聞
https://www.1101.com/nepal/11.html (2022年1月30日閲覧)


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