世界は多極化に向かう
イスラエルとパレスチナ(交戦しているのはハマスであり、両者は分けられるべきだが)をめぐる問題で、世界は揺れている。
ウクライナでは、国家同士の正規戦が継続中であり、世界は混沌としている。
私たちはどこへ向かうのか、今の段階で見えているのは、
1 ペドロダラーシステムは崩壊し、世界は経済圏別の3ブロックに分割されつつある
2 米国は、世界の覇権国から、地域大国内し西欧ブロックの大国に移りつつある
3 そもそも資本主義システムは持続可能性を失っているが、いわゆるグレートリセット派はその正体が見破られ、だんだんと辺境に追いやられている。
近代国家において資本主義が支持されてきたのは、それにより国民の大半が豊かになれたからだが、この仕組みには2つの問題が内在している。
1 資本主義は、その仕組み上常にフロンティアないし資本の増殖が可能な市場を必要とするが、もう地球上にはそんなものはなくなりつつある。
2 よって、各国はそれを延命しているが、無理が祟り、各国でとんでもない事象が生じている。
今とりうるチョイスは、経済規模を縮小しつつ、ベーシックサービスを増強し、経済発展に寄らずに暮らせる社会システムへの移行だが、国民自身が資本主義の存続を望んでいる(特に資本主義の恩恵を受けている層)ので、変化が表面化しない。
(日本では、与党である自由民主党、最大野党の立憲民主党、独立系野党の日本共産党でさえも資本主義の存在を前提としており、資本主義からの脱却を掲げる政党は議席を持っていないし、いわゆる脱成長派も、ライン型資本主義への回帰以上の主張は現実的ではないと思っている節がある)
さて、私たちはどこへ向かっているのか。
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