(8/3追記)後ろ手首取り(後ろ両手持ち)について
そういえば先日、先生から後ろ手首取り小手返しの稽古をしている時に、「腰を下ろしてはダメ。受けの両手を引き下ろす方向に、自分から進んでしまっている。自ら苦しい位置にわざわざいってしまっている」と指摘を受けました。
これが実は心身統一で臍下の一点(腰)を下ろす。ダウンのリズムをとる、と言われていたので、癖がなかなか抜けずすぐに修正することが出来ませんでした。
参考動画を見てみましょう。
こちらの投げの方と同じ感じで、一度、臍下の一点(腰)を落として、相手を導くように指導された経験があります。
では腰を落とさずに投げてる動画を見てみましょう。
今気づきましたが、名前も「後ろ両手取り」という名前で合気会系と心身統一ではネーミングが違いましたね。
見てみると、やはり腰を落とさずそのまま投げてることがわかります。
では開祖はどうか?
4:14あたりから後ろ両手取りが出てきます。
腰を落とす様子は全く見られませんね。
というか、鋼のような体で、バンバン投げてる様子が印象的です。
受けが開祖の手首を持っても、開祖の体はびくともしてないですね。(つまり受けが後ろから手首を引き下ろす力が開祖には伝わっていない)
受けが手首を持つか否かのギリギリのところで、うまく引きつけていて、受けを崩している。
その為、受けが手首を引き下そうにも、体のバランスは崩れているので力がうまく伝わらない。
そういう風にも見えます。
開祖の動画を見て少し脱線しちゃいました。
合気会と心身統一の後ろ両手取りの考え方の違い(まとめ)
①心身統一の方は、既にリラックスして盤石な姿勢(心身統一体)であることが投げの前提である為、受けから簡単に引き下ろすことは出来ない。その状況で、投げが臍下の一点から腰を落とすと、受けは崩れる。(導きやすくなる。)
②合気会は(統一体の教えがない為からか)自分の力をより効率的に発揮する視点がある。(ex.テコの原理の応用)その為、自身が不利になる姿勢(後ろ両手取りの際に、取りが腰を落とす行為)をわざわざする発想はない。
という整理だろうか。
まだまだ合気会道場では習い始めの為、わからないことも沢山あるのですが、違いに気付いた時に記事として取り上げていこうと思います!
2024/08/03追記
心身統一合氣道の藤平光一先生の動画を見ました。
32:38から後ろ手首取りです。
やはりどうも臍下の一点(腰)は下ろしてないみたい。合気会と心身統一で分かれる前は、全体的に腰を下ろさないかたちで指導されていたように思えますね。いやぁ、YouTubeってすごい、合気道でも色々な動画が検索できるからすごい時代だ。