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自分の投稿遍歴


本格的に始めたのは、中学の頃。

ジャストコミックという光文社から出てたマンガ雑誌があって、

そこの投稿コーナーからでした。

採用されると色々グッズが貰えるので、それ目当てでね。

初めて載った時は嬉しかったなぁ。

今思えば、メチャクチャ面白くないネタだったと思うけど。

それでも載ったということは、バカな中坊を良い気にさせたんですよ。

ジャストコミックに出し続けるのは勿論、

手当たり次第に色んなトコにハガキを出してました。

その中にヤングジャンプがありました。

当時ヤングジャンプの連載の中に、

「ヤスジのド忠犬ハジ公」という作品がありました。

タイトルでもわかる通り、作者はあの谷岡ヤスジ先生。

「アサー!」や「鼻血ブー」のギャグを生み出し、

ギャグ漫画に於いては赤塚不二夫先生と肩を並べるほどの巨人です。

残念ながら1999年6月14日、鬼籍に入られましたが。

その谷岡先生の連載で、ある企画がありました。

読者から谷岡先生のパロディ4コマを募集する、というモノでした。

調子こいてた中坊は、当然ハガキを出しました。

内容は牛のタロ親子の話。

息子がタロに

「父ちゃんはオイラの父ちゃんなんだよね?」

と聞きます。

タロは

「そーだよー」

と返事をします。

次に息子が一言。

「でもオイラは父ちゃんの息子じゃないんだよ」

タロはずっこける。

そういうネタだったと思います。

息子がバカだか本当は間男の子なのか、含みを持たせたネタです。

それが見事、掲載されました。


で、しばらくして高校生になった6月のある日、家に電報が届きました。

電報なんて存在は知ってたけど、はじめて目にするモノでしたね。

しかも集英社から!

そう、ヤングジャンプを出してる出版社です。

電報に書いてあった電話番号に電話すると、

相手は当時谷岡先生の担当だった日野さんでした。

なんでもパロディ4コマの中から年間最優秀賞を出す事になり、

自分のハガキがそれに選ばれたということでした。

つきましては表彰式をやるので出て下さい、とも言われました。

当然、旅費と宿泊費は集英社持ち。

我ながら凄ぇよなぁ。

ハガキ一枚で東京旅行にご招待ですぜ!

授賞式は集英社のパーティの席上でした。

会場は港区芝、東京タワーのそばの東京プリンスホテル

ヤングジャンプの創刊〇周年(忘れちゃいました)と、

ビジネスジャンプの創刊記念とを合わせたパーティーとのことでした。

挨拶はヤングジャンプの編集長だった、角南攻さんでした。

年配の方なら角南さんは、ご存じだと思います。

少年ジャンプにおけるギャグマンガの金字塔、

とりいかずよし先生の「トイレット博士」のスナミちゃんです!

マタンキ団のボスにして連載後半の主人公だったスナミちゃんですよ。

角南さん、誰が見てもスナミちゃんそのものでした。

モデルなんだから当たり前なんですが。

そしてパーティーがはじまり、

余興で当時はまだ学生パフォーマンス集団だった、

大川興業のパフォーマンスとかがありました。

そのうちに余興の一つとして授賞式がはじまりました。

壇上に呼ばれた先には谷岡先生の姿が!

谷岡先生、見事にベロベロでしたw

今は平気なんですが、当時はガキだったから泥酔した人が怖くてねぇ。

そこまで飲む人、親戚中にもいなかったし。

恐る恐る表彰状とトロフィーを貰ったのを、記憶してます。

で、パーティーも終わり、

日野さんにタクシーで宿泊先の錦友館ホテルまで送ってもらいました。

道中話をした中で、ギャグ漫画家にならないかと誘われたのを覚えてます。

「マカロニほうれん荘」の鴨川つばめ先生の件を知ってたので、

やんわりと断りました。

※鴨川つばめ先生は連載期間中一人で作品を書き続け、

ほほ廃人になって連載がやっと終了しました。

それだけギャグマンガを書き続けるということは、

心身ともに負担が大きい事なのです。


高校生になってからもハガキ職人は続けましたが、

出す雑誌がそれまでとは変わりました。

それまでは一般漫画誌だったのですが、エロ漫画誌に変わったのです。

キッカケは「COMIC ロリポップ」。

当時、投稿欄が凄かったんですよ。

投稿雑誌として有名だった、「ファンロード」とタメ貼れるくらい。

主に出してたのは、「おハガキコーディネイトゼミ」というコーナー。

千之ナイフ先生の奥様である、猫井るとと先生が担当でした。

内容は毎月変わる「お題」に対し、ネタを考え出して投稿するコーナー。

「笑点」でお馴染みの大喜利コーナーですね。

そこでネタを毎月引き出すことの大切さ、表現の大切さを学びました。

猫井先生は今でも自分の師匠です。

デキの悪い弟子で申し訳なく思うのですが。

順風満帆なように思われましたが、

30年前にCOMIC ロリポップは残念ながら休刊となりました。

それから他誌に出したり、色々やってましたが徐々に離れ、

10年ほど前からTwitterを主な場としています。


以上、自分の投稿遍歴でした。




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