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表町商店街の時計台

岡山県岡山市の「表町商店街」には二つの時計台があります(ありました)。
上之町商店街にある「北時計台」、下之町商店街にある「南時計台」。
南時計台は周辺の再開発に伴い、真上のサーカステントと共に撤去予定。
北時計台は毎正時と30分を知らせる鐘が鳴らなくなり、時計台の側にあった看板も撤去されていますが、時計台自体は今でも残っています。
こちら、1991年に建てられたそう。長らく表町・上之町商店街のシンボルでした。

表町(上之町)商店街の「北時計台」

いつから鳴らなくなったのかは不明。
私が小学校のときには間違いなく看板があって鐘も鳴っていましたが、高校進学後には看板が撤去され、鐘は鳴らなくなっていました。なので、2007年までには廃止となったのではないかと思われます。

北時計台はオランダのアムステルダムにある「ムントタワー(ムントトーレン)」を模したもので、大きさや、時計部真下の数字部分は違いますが、見た目はよく似ています。

出展:Wikipediaではありますが。
オランダは訪問したことがないので自分で撮影した画像がないという落とし穴…!画像は間違いなく本物だと思ってるよ…!

表町エリアはオランダおいねとして知られる楠本イネが暮らしていた町の一つとして知られています。
実際には彼女の父、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトはドイツ人です。当時の日本はドイツ人の入国が許されなかったので、シーボルトは「自分はオランダ人である」と嘘を吐いて日本へ入国したということらしい。
このことが「オランダおいね」や「オランダ通り」、ムントタワーを模した北時計台の由来であるわけです。
当時の日本人がオランダにラブコールを送っていたことがよく分かりますネ。

こちらはおまけの南時計台。現在は撤去のための囲いがされています。
高校時代には近くにあった時計店の回転看板とともに楽しませてもらいました。寂しくなります。長い間ありがとう。

表町(下之町)商店街の「南時計台」

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