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ニコニコの民に送る邦ロックの世界

こんにちは、さいころです🎲
こちらは『ボカロリスナーアドベントカレンダー2020』参加noteとなります。参加の概要、そしてカレンダーはこちら↓            

第一会場↓

第二会場↓

まあ、ボカロほぼ関係ないんですけどね(?)

ところで皆さん、
邦ロックって、聴きます?

あ、聴きます?嬉しいです!!!
僕は長年、それこそボカロを聴き始める前から邦ロックのバンドを聴いてきました。ほんとね、メジャーレーベルマイナーレーベル問わずかっこいいんですよ。ライブはそこまでいかないんですけど、MVを追う、みたいなことはずっとやってて。

……聴かないんですね
そうですか、まぁ、ロック調の曲が肌に合わない人はいますからね。人には人の趣味、です。

……VOCAROCKは聴く…?
そうなんですね、もしかしてVOCALOIDの声が好きすぎて人間聴けないタイプの拗らせオタクですか。それなら……うん、、今回はブラウザバックいただいても……
できれば人間の曲も聴いてほしいですけど。

……歌ってみたも聴く、
あ、人間の声もいけるんですね。じゃなんで邦ロック聴かないんですかー?

……ニコニコ動画にない、と。
なるほどなるほど。たしかに。ニコニコ信者なんですねわかります、僕もニコニコ好きですから。あそこにあるものって大体転載ですからねー。

ほんとにそうなの?

いや、ほんとにそうなのはそうなんです、大体の動画は転載です。残念ながら。どうして転載だらけなのか、はまぁ……ニコニコの広告システムなどなど色々な要因があるのかもしれませんが。かつてはニコニコには商業音楽を載せてはいけなかったようですしね。「かつて」ですが。

あとは、「バンド自体がニコニコを嫌っている、もしくはそもそもニコニコを知らない」ですかね。それもあると思うんですけど、普通に考えて、自分の曲を宣伝できる場を増やすのは得策でしかないと思うんですけど。

そうなると。じゃあ宣伝すらしないのかってことを考えると、

みんなが聴かないから

ですかね。残酷ですが、そうなんですよ。我々リスナーがそもそも聴いてくれないから、投稿も、宣伝する必要もない。……それって勿体なくないですか…?
そんな中でも、公式でニコニコに曲、あげてくれてるバンド、いるんですよ。
これを知らずにいいんですか。そこで。ニコニコ動画でしか音楽が聴けないあなたも!聴けるバンド、紹介しようかと思いまして。

どうやって探すか?ニコニコ動画最大の利点、検索機能の強さを生かすしかありません。ちゃんとタグやタイトルを整備している動画なら探せないものはありませんから。
今から挙げるバンドは事前に僕が知っていたもののみですが、僕も知らなかったバンドもたくさん発見できました。
では、参ります。

1. Hello Sleepwalkers

通称ハロスリ。

『午夜の待ち合わせ』。当バンドの代表曲ですね。アニメの主題歌なので、ご存知の方も多いのでは?
男性Vo.シュンタロウと女性Vo.のナルミによる切れ味の鋭い声の掛け合いはオーディエンスを圧巻の海に沈めます。
5ピース、なんとツインボーカル含めギターが3人。それによる重厚なリズムも魅力の一つですね。
歌詞は初期はSFチック、やがて社会批判的なロックへと変化していきます。ボーカルたちの鋭利な声はこう言った曲にぴったり。僕も2012年より好きな、自信を持って推せるバンドです。

では、何故このバンドを最初にお勧めしたいのか。それは、

代表曲を含む大半のMVが
ニコニコに上がっており、
その全てがニコボで聴けるから

これに限ります。この条件を満たすバンドが本当に少ない。いやほぼない。それだけ本当にありがたい存在なんですよね。全てではないんですけど、ほぼ全てです。
ただ、それなのに『午夜の待ち合わせ』ですらニコニコ動画での再生数は「94,434」。それがYouTubeだとどうなのか、と言うと、

3290万回。

もう一回声に出して言いましょう。3290万。
近年のボカロの伸びから考えてもわかるようにYouTubeの方が人口が多いので、当然と言えば当然ですし、投稿もYouTubeの方が2年近く早いです。(ハロスリは自身のMVを全て同一のタイミングでニコニコに上げたようです)

とはいえ。とはいえですよ。この差、凄すぎませんか。如何にニコニコでボカロ以外を聴かない人が多いか……これじゃバンドの投稿が少なくても仕方ありません……

なら聴きましょうか。
少し楽曲紹介といきましょう。

『円盤飛来』
僕が最も好きな曲。
スペースシャワーTVの『Power Push!』のコーナーで見かけ、一目惚れ。先程挙げたツインボーカルの良さがこれでもかと展開されています。応酬。二方向から殴られる気持ち良さ。先が読めない楽曲構成も面白いですね。

『百鬼夜行』
アニメ関連のタイアップ曲。
世間に対しての毒が少し垣間見えますね。サビになって男性から女性ボーカルにシフトし、メリハリあるものとなっています。
これだけ音量が小さい。どうして。

『神話崩壊』
毒吐きっぱなし。
ここで挙げられる「神話」とは「資本主義」のことであり、資本主義に溺れた人類に対し「どんな神にもお前は救えないってさ」と嘲る楽曲。MVの札束が飛び交う様子、狂乱気な雰囲気が溜まりません。

残りの楽曲も(僕が)マイリスにまとめておいたので、気になった方は是非!聴いてみてください!

2. パスピエ

『S.S』
こちらが代表曲ですかね。Apple Musicで一番上にあったのでそうかな、と。後述の『とおりゃんせ』と二枚看板ですかね。
色々考えましたが知名度を優先して2番目にご紹介。この声、聴いたことありませんか…?
いやない人はないと思いますが。他に類を見ないようなハイトーンボイスと中毒性の高い電子ビートが特徴のバンド、パスピエをご紹介します。
Vo.大胡田なつきのハイトーンボイスはロックバンドの中でも特に目立つ方で、むしろボカロを聴き慣れている人の方がすんなり聴けるかも、という具合。
(実はAIきりたんの声がめちゃくちゃ似ています。聴き比べてみるのもいいかも?)

とりあえず曲紹介、行ってみますか。

『電波ジャック』
初期パスピエといえばこれ、っていうリスナーも多いだろう一曲。一回聴いただけでボーカル、シンセ、そしてメロの中毒性に虜になっているはず。この曲が好きなら大体のパスピエは好き。

『とおりゃんせ』
現パスピエに繋がってくる、和風の雰囲気の作品。軽快なリズムで踊れ、電子ビートもそこまで強くない、初心者向けの作品。

有志によるAIきりたんでのカバーが存在しており、それと比較して聴いてみるのもまた一興かと思われます。

『トキノワ』
アニメEDテーマ曲。アニメタイアップ先が和風の作品なので、それにうまく合致したものになっていると思います。初期はイラストや顔伏せだったメンバーも、この辺になると素直に顔出ししていますね。

楽曲のクオリティも申し分なく、心からお勧めできるバンドなのですが、なぜ「知名度を優先して先述」と書いたのかと言いますと、

最近の曲がなく、
ニコボで再生できない。

残念ながら。ニコニコに残るものでは『トキノワ』が最も新しい曲となります。僕が一番好きな『つくり囃子』を聴いてもらえないのは悔やまれますが……。
そして、楽曲自体もチャンネル投稿(厳密には「Nico Nico Music」というニコニコ動画公式がアップロードしているもの)

となっております。nicoboxによるバックグラウンド再生があるから、とニコニコを選んでいる人も多く見受けられるのでこれは痛手なのですが、プレミアム会員になれば問題ないですね。ニコニコに固執する皆さんならなっていることでしょう。なりましょう。
(nicobox、早くチャンネル動画対応にならないかなぁ……)

(これも僕が) マイリスにまとめておいたのでぜひ聴いてもらえると嬉しいです〜

3. The 3 minutes

『ナントカセンセーション』
このバンドはニコボで聴けます。しかもバンド公式からマイリスが作られています。とっても親切。シンセゴリッゴリで高音男性ボーカル、という一定層に人気がある感じのバンドですね。肌に合うかはその人次第ですが、ぜひ一回聴いてみては。

『シナリオインストール』
カッコいい。割と邦ロックはこういう真っ直ぐな勝負事みたいな歌詞が多いです。好みは分かれますが。

小細工なしのシンセロックバンド、ぜひご賞味あれ。バンド公式から出てるマイリスです。

4. Brian the Sun

『Sister』

残念ながらニコボでは聴けません。残念。
それにメジャーレーベルに行ってからのものはありません。では、なぜ僕がこのバンドを紹介したのかと言いますと、
このバンドのボーカル、ボカロPなんですよ。
うしろめたさPって言うんですが。

『16bitガール』の人ですね。ギターカッコいいVOCALOIDイメージソングの良曲です。そういう意味でとっつきやすいかな〜と思いまして。
今回紹介したバンドの中では最も真っ直ぐなロックをやっているっていうところもポイントですね。バンド!!って感じ。(抽象的)

『Baked Plum Cake』
『16bitガール』が好きなら好きだと思います。小細工なし、されどキャッチーなバンドサウンドがとても魅力的ですね。

『彼女はゼロフィリア』
僕はこの曲で知りました。鋭さをより強めた作品となっていますね。3分半の間響き渡るオルタナの芸術。VOCAROCK好きなら好き。

まぁこんなもんで。
そして、このバンドを紹介したもう一つの理由がありまして、これらの動画、

上2つと下の1つは
違うチャンネルから出ている

ってこと。先ほどまでの3組は全てアーティスト名義の一つのアカウントから出てるんですけど、このバンドのMVは全て音楽レーベル公式から出ているもの。紹介こそしてこなかったんですが、ニコニコにある公式邦楽のほとんどはレーベルから出ているものになります。
(これは昔のYouTubeも同じだったようですが)
タグやキーワード検索こそあれど、このバンドの曲全てを探すのは困難だったのでまとめてみた、みたいなところがありますね。

逆に言うと、レーベルの動画欄を探せばまた違うアーティストに会えるかもしれない、という話でもあり、ここから皆さんにも違うアーティストに出会って欲しいな〜という気持ちがあります。
というわけでまとめたマイリスはこちら。 

・おわりに
なんとか出すだけ出しました。
しかし、ニコニコ動画には、やはりYouTubeに比べるとほんの少ししかないのが現状です。
本気で邦ロックを聴くならそっちにするか、あるいはサブスクリプションサービスを使用するしかありません。(サブスク、値段はニコニコのプレミアムと変わらないですよほぼ)

そうではありますが、僕はニコニコ動画が好きな皆さんにもバンドを聴いてほしい。僕がボカロより長く追ってるこのジャンルを広めたい。そう思っていまして。このnoteを機にそれが伝わればいいな、と思っております。

では最後に、アーティストごちゃ混ぜで雑多かつ、ボカロ出身アーティストもそれなりに入っていますが、公式動画集のものをまとめたマイリスを貼っておきます。
ありがとうございました!明日は海鮮焼きそばさんです!

(nicobox、チャンネル動画に対応しないかな……マジで……)

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