Ⅲ.習近平新時代中国特色社会主義思想・学生読本・初中  p.28-29【3-1-2】③

资料卡片

社会主义核心价值观
  国家层面:富強・民主・文明・和谐
  社会层面:自由・平等・公正・法治
公民个人层面:愛国・敬業・誠信・友善

核心价值观是一个民族赖以维系的精神纽带,是一个国家共同的思想道德基础。如果没有共同的核心价值观,一个民族,一个国家就会魂无定所、行无依归。
在当代中国,我们要把培育和践行社会主义核心价值观为凝魂聚气、强基固本的基础工程。人民有信仰、国家有力量、民族有希望。
【广大群众实际行动培育和践行社会主义核心价值】

意訳:

社会主義の中核的な価値観
  国家レベル:富強・民主・文明・和諧
  社会レベル:自由・平等・公正・法治
  個人レベル:愛国・敬業・誠信・友善

 中核となる価値観とは、ある民族が連帯するうえで頼りとする精神的な絆であり、ある国家が共有する思想と道徳の基盤です。もし共通の中核となる価値観がなければ、その民族・国家には精神(魂)が定まる所がなく、行動も依拠する所がありません。
 現代中国においては、私達は「社会主義の中核的な価値観」の育成と実行を、全集中で取り組み、基礎固めするという基本的事業としなければなりません。〔そうすることで〕人民は信念を持ち、国家は力を持ち、民族は希望を持つのです。

①社会主义核心价值观(社会主義核心価値観):「社会主義の中核的な価値観」。習近平が、2012年11月の「第十八回全人代」で打ち出した、中国式の社会主義を実現するためにみんなが守るべき規範(価値観)で、24個のキーワードからなる。中国へ行けば街中いたるところに、この24語を印刷した赤いポスターがベタベタと貼ってある。何度も繰り返しているように、同じ漢字熟語でも日本語とはニュアンスが違うことに注意が必要で、ここにある「民主」も「民本」(人民ファースト)という意味で、日本人の考える「デモクラシー」ではない。
②核心:中核。
③赖以~(頼以~):(~を達成するうえで)頼りにする。
④维系:連係を維持する、 守りつなぐ、 つなぎとめる。
⑤魂无定所、行无依归(魂無定所、行無依帰):考えや行動に原理原則がないこと。2014年5月5日「青年節」、習近平は北京大学で開催された「師生座談会」発表した重要講話のなかで、「核心价值观,其实就是一种德,既是个人的德,也是一种大德,就是国家的德、社会的德。国无德不兴,人无德不立。如果一个民族、一个国家没有共同的核心价值观,莫衷一是,行无依归,那这个民族、这个国家就无法前进。这样的情形,在我国历史上,在当今世界上,都屡见不鲜。」と述べた。
 参考:习近平:核心价值观其实就是一种德 国无德不兴
⑥凝魂聚气:全集中で取り組む。
⑦强基固本:基礎固め、基本を強固なものにすること。2014年2月24日、習近平は「中央政治局・第十三次集体学習」で「把培育和弘扬社会主义核心价值观作为凝魂聚气、强基固本的基础工程」と述べた。

補説:思想道徳
「思想的な道徳」でも「道徳思想」でもなく、「思想と道徳」であるらしい。中国の大学で使われている教育部指定教科書に《思想道德与法治》があるが、その英訳は“Ideological & Moral Cultivation and Fundamentals of Law”となっている。
 この場合の「思想」というのは、もちろん「習近平新時代中国特色社会主義思想」である。


2-5:和谐是社会主义现代化国家社会建设的要求,是经济持续健康发展、社会稳定的重要保证。我们要坚持在发展中保障和改善民生,保证人民在共建共享发展中有更多获得感。加强和创新社会治理,维护社会和谐稳定。坚持总体国家安全观,有效维护国家安全。

意訳:「和諧」(調和)とは「社会主義が現代化」された国家の社会建設に求められるもので、経済の持続的で健全な発展と社会の安定を保証する重要なものです。私たちは発展の過程で人々の暮らし向き(民生)を守り向上させ、人民がともに築き上げ、その成果を分かち合う発展のなかで、より大きな満足感(獲得感)を得られるようにしなければなりません。社会統治を強化し革新し、社会の調和と安定を維持します。総体的な国家安全保障を堅持し、国家安全保障を効果的に維持します。

①社会主义现代化(社会主義現代化):社会主義の現代化。中国が取り組んでいる「中国的な特色ある社会主義」(中国特色社会主義)は、20世紀にソ連や東欧で大失敗したあの“社会主義”とは違う(んで、口出し無用)ということ。
②共建共享:ともに築いて、ともにその成果を分かち合う。《中国共産党新聞網》に〈共建共亨〉(2008年9月25日)という記事があったが、今は消されている。この記事は《科学发展观百科辞典》(2007年10月)を典拠とするが、そこには「中国共产党第十六届中央委员会第六次全体会议」(2006年10月11日)で承認された《中共中央关于构建社会主义和谐社会若干重大问题的决定》が「共建共享」の初出だとする。
③获得感(獲得感):中国人民が享受する改革の成果によってもたらされる幸福感。生活水準の向上という物質的な面と、尊厳を持ち、公正で公平な平等の権利を享受するという精神的な面を兼ねる。もともとは「利益を得た後で生じる満足感」という意味だったが、習近平が「中国共産党中央委員会全面深化改革指導グループ第10回会議」の講話で使ったことで広まった。
参考:《人民中国
④治理:統治する、管理する。

補説:教科書の文言は、過去に習近平が発表した重要講話を典拠に持つ、というか、過去の発言のツギハギのように感じられる。その意味で儒教的な手法で書かれたテキストだと言える。
 出典を調べるには《习近平系列重要讲话数据库》が非常に便利である。

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