Ⅲ.習近平新時代中国特色社会主義思想・学生読本・初中 p.35-36【3-2-02】

第三讲“五位一体”和“四个全面”
(二)卸掉推进“四个全面”战略布局

02 坚定“四个自信”

02 「四つの自信」を確固たるものにする

02-1:自信是一个国家、一个民族、一个政党开拓奋进的强大动力和重要支撑。新时代,我们讲“四个自信”,就是要坚定中国特色社会主义道路自信、理论自信、制度自信、文化自信。这是推进“四个全面”战略布局的重要动力。

意訳:自信とはある国家や民族、政党が〔未知の領域を〕開拓し勇気を奮って突き進む強力な原動力であり重要な支えです。新時代に私達は「四つの自信」、すなわち①「中国的な特色のある社会主義」路線に対する自信、②〔「中国的な特色のある社会主義」という〕理論に対する自信、③〔「中国的な特色のある社会主義」という〕制度に対する自信、④〔「中国的な特色のある社会主義」という〕文化に対する自信を、確固たるものにすることについて語ります。これは「四つの全面」という戦略的布陣を推進する重要な原動力です。

四个自信(四個自信):、習近平は、2016年7月1日の中国共産党結成95周年大会で、中国共産党員は四つの確固たる自信を持たなければならないと述べた。即ち、中国共産党の現行路線、理論、制度、文化に対する自信である。
理论(理論):ここでは普通名詞としての理論。ちなみに中国では統治理念として上位から、マルクス・レーニン主義 > 毛沢東思想+習近平思想 > 鄧小平理論 > 「三つの代表」(中国共産党が①中国の先進的社会生産力の発展要求、②中国の先進的文化の前進報告、③中国の最も広範な人民の根本利益を代表すること)が定められている。
四个全面:「四つの全面」、即ち(1)全面建成小康社会(少しゆとりのある社会の全面的な建設)、(2)全面深化改革(改革の全面的な深化)、(3)全面推進依法治国(法による国家統治の全面的な推進)、(4)全面従厳治党(党内の全面的な綱紀粛正)。ポイントは、できるところから少しずつ(鄧小平「先富論」)ではなく、あらゆるところで同時一斉に推進するという点。習近平総書記が2014年12月に江蘇省を視察した際に初めて打ち出され、2017年10月の第19回党大会で党規約に明記された。


図版:2016年7月1日,习近平总书记在庆祝中国共产党成立95周年大会上指出,全党要坚定道路自信、理论自信、制度自信、文化自信。

意訳:2016年7月1日、習近平総書記は中国共産党結成95周年祝賀大会で、全党員は路線に対する自信、理論に対する自信、制度に対する自信、文化に対する自信を確固たるものにしなければならないと指摘しました。


02-2:改革开放以来,我们取得一切成绩和进步的根本原因,归结起来就是:开辟了中国特色社会主义道路,形成了中国特色社会主义理论体系,确立了中国特色社会主义制度,发展了中国特色社会主义文化。四者统一于中国特色社会主义伟大实践。在当代中国,坚持和发展中国特色社会主义,是唯一正确的道路选择。

意訳:改革開放以来、私たちがあらゆる成果と進歩を手にできた根本的な理由は、要するに「中国的特色のある社会主義」路線を開き、「中国的な特色のある社会主義」の理論体系を形成し、「中国的な特色のある社会主義」の制度を確立し、「中国的な特色のある社会主義」の文化を発展させたことです。これら四つは「中国的な特色のある社会主義」の偉大なる実践にの下に統合されています。現代中国では、「中国的な特色のある社会主義」を堅持し発展させることが、唯一の正しい道の選択なのです。

①改革开放(改革開放):鄧小平が1978年に実施した経済政策。鄧小平は、それまで毛沢東が文化大革命を通じて固持していた原理主義的な社会主義路線を放棄し、市場原理にもとづく自由主義経済を導入して、積極的に外資を呼び込む路線へと舵を切った。深圳の経済特区もこの時に設置された。
②中国特色社会主义(中国特色社会主義):「中国的特色のある社会主義」。一般的には「中国の特色ある社会主義」と訳されるが、個人的に「中国」は所有格ではなく、「特色」の修飾格だと思うので、このように訳している。しかし、ワンセンテンスの中で何回「中国特色社会主義」を繰り返せば気が済むのか。
 鄧小平は「改革開放」に舵を切った。これは実質的に社会主義から資本主義への転換であったが(wikipediaはそのように断言しているが大丈夫なのか?この解説。)、そもそも中国共産党が独裁的な権力を容認されているのは、中国共産党が人民のために社会主義国家を建設するという大義名分あってのものなので、決して「社会主義を放棄する」とは言えず(言ったら、多党制に移行しないといけなくなる)、鄧小平も「これは資本主義じゃないよ、『中国式社会主義』だよ」と言い張ったのである。

02-3:谋现代化之业、扬改革之帆、行法治之道、筑执政之基,注定是一场艰苦的奋斗,更是一次豪迈的进军。必须坚定“四个自信”,抓住机遇,迎接挑战,统筹推进“五位一体”总体布局,协调推进“四个全面”战略布局,为实现中华民族伟大复兴而不懈奋斗。

意訳:現代化の事業を企て、改革の帆を揚げ、法治の道を歩み、執政の基礎を築くことは、艱難辛苦の奮闘のうえに、さらに勇気を奮って進軍することに他なりません。私たちは「四つの自信」を確固たるものにし、チャンスを掴み、チャレンジし、「五位一体」という総合的な布陣を統合的に推進し、「四つの全面」という戦略的布陣を協力して推進し、「中華民族の偉大なる復興」を実現するために、たゆまず奮闘しなければなりません。

①五位一体:中国共産党の骨太方針で経済・政治・文化・社会・エコの5本柱からなる。鄧小平の「改革開放」(1978)の時点では経済・政治・文化の三位一体だったが、第十七回全人代(2007)の報告で「社会」が追加されて四位一体となり、さらに第十八回全人代(2012)でエコが加わり五位一体となった。

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