Ⅳ.習近平新時代中国特色社会主義思想・学生読本・初中 p.38-41【4-1-0】

第四讲 将全面深化改革进行到底
第四講 改革の全面的深化を徹底的に進める

一、“涉险滩”与“啃硬骨头”

「危険な難所を渡る」と「硬い骨に齧りつく」

◯险滩(険灘):流れが速くて暗礁が多い危険な海の難所
啃:齧る。かじりつく。一生懸命に頑張る。
◯啃硬骨:骨についている肉を少しずつ齧る。困難で見返りの少ない事に少しずつ取り組む。「石に齧りつく」
◯“涉险滩”与“啃硬骨头”:習近平「广东考察工作」講話(2012 年12 月7 日至11 日)「我们要坚持改革开放正确方向,敢于啃硬骨头,敢于涉险滩,既勇于冲破思想观念的障碍,又勇于突破利益固化的藩篱」。     

0-1:1978年冬,安徽省凤阳县小岗村18位农民郑重地签下一份“契约”,尝试“大包干”的做法。随着家庭联产承包责任制在中国广大农村迅速推开,小岗村也被称为“中国农村改革第一村”。

意訳:1978年の冬、安徽省鳳陽県小崗村の18人の農民たちは重々しくある「契約」を結び、「大包干」という方法を試すことにしました。生産責任制(家族聯産責任制)が中国の広大な農村地域で急速に広まるにつれ、小崗村は「中国の農村改革第一号の村」と呼ばれるようになりました。

◯小岗村(小崗村):安徽省鳳陽県にある農村で、改革開放に先立って、独自に「生産責任制」を始めた。これを中央政府が追認して、全国に普及することとなった。
◯契约(契約):小崗村で「生産責任制」に着手した18名の姓名と拇印が押された「生死状」。
◯大包干:「家庭联产承包责任制」の通称。「生産責任制」のこと。
◯家庭联产承包责任制(家庭聯産承包責任制):通称「大包干」、日本語では「生産責任制」といい、鄧小平の「改革開放」で推進された経済改革の一つ。それ以前の「人民公社」では生産隊によって農作物の生産量は厳しく管理されていたが、「生産責任制」では政府に一定量の農作物を上納すれば、余剰作物は生産者が自由に処分してよいことになった。これによって中国の農業は集団農場(コルホース)による共同経営から家族単位の個人経営へと切り替わり、裁量権が政府から個人に移譲されて生産性が改善し、余剰作物を自由に売買するための自由市場経済が成立した。生産量の飛躍的向上は「温飽問題」(衣食住の不足)を解決し、現金収入が増えたことで農村経済は好転して「万元戸」と呼ばれる富農が登場し、「小康社会」(少しゆとりのある社会)を達成した。

0-2:2016年4月25日,习近平总书记考察小岗村时感慨道:“当年贴着身家性命干的事,变成中国改革的一声惊雷,成为中国改革的标志。”他强调,雄关漫道真如铁,而今迈步从头越。今天在这里重温改革,就是要坚持党的基本路线一百年不动摇,改革开放不停步,续写新的篇章。

意訳:2016年4月25日、習近平総書記は小崗村を訪れた時、感慨を込めて言いました。「当時、自分と家族の運命を賭けて行ったことが、中国の改革の〔始まりを告げる〕雷声となり、中国の改革の象徴となったのだ」と。習近平総書記は、〔毛沢東の〈婁山関〉という漢詩を引用して、改革開放の〕道は本当に鉄のように険しく困難だが、今こそ邁進して乗り越えなければならない。今日に於いて改革をしっかり振り返り、党の基本路線を百年にわたって揺るぐことなく堅持し続け、改革を止めず、新たな章を書き続けなければならないと強調しました。

◯2016年4月25日:2016年4月28日に安徽省鳳陽県小崗村で開催される「農村改革座談会」に出席するために習近平が小崗村を訪問し、村内を視察した。28日の講話で「小岗村是农村改革的主要发源地。在小岗村大包干等农业生产责任制基础上形成的以家庭承包经营为基础、统分结合的双层经营体制,是我们党农村政策的重要基石」と言った。 参考:习近平为何选择到小岗村“重温改革”?(CNR)
◯雄关漫道真如铁,而今迈步从头越(雄关漫道如鉄、而今邁歩从頭越):「雄关漫道」は険しい関所の道で、試練や困難の比喩。改革は厳しく困難な道だが、それでも前進し乗り越えなければならないということ。出典は毛沢東《憶秦娥・婁山関》「西風烈、長空雁叫霜晨月。霜晨月、馬蹄声碎、喇叭声咽。雄関漫道真如鉄、而今邁歩从頭越。从頭越、蒼山如海、残陽如血」。

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