【部分やせ】は可能? 結論:正直、難しいです。。。

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしてます。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

さて、ダイエットをしている多くの方は、
部位別のお悩みをお持ちです。
実際、パーソナルジムにお越しになる方達も、
「お腹を細くしたい」
「お尻を小さくしたい」
「真っ直ぐ立った時に、
内ももの間に空間が欲しい。」
「二の腕の”振り袖”をとりたい」

といった感じ。
こんな感じのコメントは、
ほぼ毎回、言われます。

どうでしょう?
皆さんも、こんな感じで悩んでいませんか?

”実際に、「部分やせ」はできるの?”

この質問に対する、
僕の答えは、”NO”です

細くすることは、もちろん可能。
ただ、”全体的に細く”なるので、
それは部分痩せではありません。

局所的に体脂肪は減りません。

ほとんどの人が、
「筋トレなどで筋肉を動かすと、
その周辺の体脂肪が燃える!」
みたいな感覚(錯覚)をお持ち
です。

しかし、残念ながらそんなことはありません。
例えは、
「お腹を引き締めたいから腹筋をしよう!」
もちろん、これは悪いことではありません。
腹筋群に刺激を与えて、
筋肉を作っていくのはいいことです。
特に腹筋群は、姿勢保持や腰痛予防に重要ですし。

ただ、脂肪が燃焼されるときは、
全身の体脂肪が燃焼されます。

エネルギー基質や酸素は、循環してますからね。
残念ながら、
”特定の部分の体脂肪だけが減る”
ことはありません。

どこか一部分の脂肪だけを
燃焼してエネルギーにするわけではなく、
全身の脂肪を分解・燃焼してエネルギーとして活用する。
その結果、全身が少しずつ細くなっていきます。

先行研究では、以前からこういった
”部分痩せは不可能”
であると説明されています。
一つの事例として、
2007年にKostek氏らが実施した研究では、
104人の被験者(男女比はほぼ半分ずつ)を集め、
12週間、片腕だけトレーニングをしてもらい、
左右の皮下脂肪がどう変化するかをMRIで調べています。
結果、皮下脂肪の変化に有意差は見られませんでした。
(皮膚の弛み(つまんだ時の長さ)は、
 若干、変化したそうです。
 これは、鍛えた方の腕の筋肉量の変化が
 影響しているのではないでしょうか。)

痩せる部位には個人差があるけど、傾向もある。

きちんと食事をコントールして、
運動も定期的に行えば、
どんな人でも、痩せていく
ことはできます。
(期間はある程度かかりますが)

現場で指導をしていると、
どの部位が落ちるかは、
正直、個人差がある
と感じています。

ただ、2箇所だけ、どんな人でも、
”細くなる印象を受ける部位”があります。

まず、一つ目はが、
”フェイスライン”
です。

今まで、パーソナルトレーニングをご一緒した方は、
皆さん、フェイスラインがスッキリされています。
顎から首のラインって感じでしょうか。
もちろん、余計な脂肪が落ちたからですが、
正直、なぜ、この部位が落ちやすいのか、
理由はよくわかりません。。。。

話をすることで、口を動かすから??
でも、小顔になっているのは間違いない。
小顔グッズに頼るよりも、
正しいダイエットを行なった方が、
小顔になる近道
だと思います。

二つ目は、
”ウェスト周辺”
です。

必ず、腹囲は計測します。
(おへその高さです。)
ここも、割と結果が出やすい。
これは、内臓脂肪の減少だと考えています。
肥満体型の方は、
やはり内臓脂肪が多い傾向です。
その結果、腹囲の周囲計が大きくなる。
本当はCTスキャンなどで確認したいですが、
簡易的にはメジャーで測定です。
メタボや肥満の判断基準にもなっているので、
参考にできる数字だと思います。

内臓脂肪は、皮下脂肪よりも落ちやすいことは
いろんな書籍等で説明されています。
エネルギーとして、内臓脂肪の方が、
分解・燃焼しやすい傾向がある
と。
なので、ここも割と
”細くなりやすい部分”
かなと感じています。

”部分やせ”はできないくせに、”体脂肪はつきやすい部分”がある。

部分やせはできないのに、
逆に体脂肪はつきやすい部分があります。
男性だと”お腹”。
女性だと”臀部から太もも”。
もう、これは遺伝的に決まっていること。
アジア人なら、誰もが加齢とともに、この傾向に当てはまります。

↑この書籍に詳しく載ってます。気になる方は是非読んでみてください。

また、常に重力下で2速歩行している人間は、
足が浮腫みやすくなるので、
太くなってしまう場合もあります。

これらの改善にはやはりトレーニング。
運動することで、性ホルモンの分泌があがり、
脂肪細胞のセンサーの邪魔をする。

お腹やお尻にたまろうとする脂肪の邪魔をしてくれます。

また、筋肉をしっかりと動かすことで、
循環系(血管やリンパ管)を刺激して、
浮腫の解消
にもなります。

とはいえ、部分やせは興味ありますよね。。。。

僕は部分やせはできないと思っています。

しかし、ボディビルダーの人のように、
コンテストなどに出る人は、
特にウェストなどの余計な脂肪を落とすために、
さまざまなテクニックを活用しています。
減量期は、筋肉を落とさずに、
極限まで脂肪を削ぎ落とすのが
あの人たちの仕事ですから。

まずは、食事と運動で、
全身を少しずつ細くしていく。
ある程度、成果が出てきたら、
”ボディメイク上級者”
が実践していることを
参考にしてみるのもいいかもしれません。

部位別のトレーニングや、
脂肪燃焼系のサプリメントなどです。

僕が気になっているのは、
”ヨヒンビン”
というサプリメント。
知るきっかけは、
海外でも活躍しているボディビルダー、
山岸さんのYou Tubeチャンネルです。

ヨヒンビンは、
西アフリカ原産の”ヨヒンべ”
という樹木から抽出した成分です。

現地では、元々、
”滋養強壮剤”
みたいな感じで使用されていたもの。

主な効果として、
・脂肪燃焼
・血行促進
・精力増強

などがあげられます。

経口摂取だけじゃなくて、
”塗布剤”の製品もあるそうです。
お腹周りやお尻などに、
塗って、その上を専用ベルトでカバーする。
そんな製品もあるそうです。

期待される効果の血行促進を利用して、
塗った部分の代謝をあげるって感じですね。

ただ、もちろん、
こういったものには、副作用も。。。
・頭痛
・目眩
・吐気

など。

厚生労働省の医療情報発信サイト:eJIM
にも情報が載っています。
ぜひ、確認してみてください。

サプリメントの活用は自由です。
僕個人もサプリメントに対しては、
必要と思うなら活用するべきと考えています。

ただ、いろいろ調べた上で、
活用
してみてください。

まとめ

痩せたい!
というのは多くの方の要望。
それを狙って、
いろんな製品が出ています。
使うかどうかは個人の自由。

ただ、”部分やせ”をうたう、
ほとんどの製品・サービスは、
結構、疑問があるのは事実。
そこは、慎重に判断してください。

結局、基本に戻り、
・食事
・運動
をコントロール
して、
全体的にスリムになる。
そこから、局所的な
トレーニングをして
アプローチ
してみる。

これが王道です!

よろしければ、サポートをお願いします。情報発信するためのトレーニングセミナー開催費用や、ジュニア世代へのコオーディネーショントレーニング指導などの活動費として活用させていただきます。