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ちょっと気になるトレーニングギアの使い方

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしています。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

今日、あるジムで自分の
トレーニングをしている時のこと。
2人の青年がベンチプレスを開始。
挙上重量等を見て、
おそらく、1人が中級者に届くくらい。
もう1人が初心者って感じでした。

仲間と一緒にトレーニング。
モチベーションを維持し、
トレーニングを継続していく上で、
とても素晴らしいことだと思います!

ただ、一方で気になったことも。
2人とも、
・ウェイトベルト
・リストラップ
・エルボースリーブ
を使ってたんですよねぇ。。。。

トレーニングギアを使うのは個人の自由。
つけることにメリットもあります。

ウェイトベルトなら、
腹腔内圧が上がるので、
姿勢がとりやすく、力も入りやすい。

リストラップなら、
手首のポジションが安定するので、
高重量が扱いやすい

エルボースリーブなら、
肘関節のサポートと、
伸縮性による若干の挙上重量アップ。

”何か関節に不調があって、
でも、トレーニングを継続したいとき”
や、
”高重量に挑戦するとき”
などは、こういった
トレーニングギアを活用することで、
余計な怪我のリスクを軽減できるかもしれません。

あとは、普段からパワーリフティングの
”フルギア”に参戦している人。
競技環境に近い方が、
練習効果がありますからね。

こういった例外を除き、
普段のトレーニングにおいて、
僕は基本的にトレーニングギアを使うことに否定的です。

理由は、
「全部、自分でやった方が、
 より機能的なトレーニングだから。」
です。

ウェイトトレーニングにおいて、
体幹の安定は必須。
ウェイトベルトを占めることで、
腹腔内圧が高まり、
脊柱のサポートが上がります。
でも、これ、自分の”腹筋群”で
できた方がいいですよね?

ベンチプレスは、
上半身のオープンキネティックチェーンエクササイズ。
自分でバランスを取る必要があります。
正しい位置にバーベルをのせ、
正しい挙上動作をする。
要は、関節や上肢の位置関係を
正しくセットすると言うこと。
これも、自分の受容感覚で、
正しくセットできた方がいいですよね?

自分で力の入れ方を覚え、
自分でバランスの取り方を覚え、
自分で挙上動作を覚える。
絶対、この方が機能的なトレーニングです。

従って、まだ高重量が扱えない、
トレーニング初心者の方には、
絶対にギアの仕様はお勧めしません。
(唯一、進めるとすれば、
 トレーニング・グローブかな。
 それでも、リストラップがない、
 シンプルなものです。
 滑り止め効果と、
 バーベルが擦れて
 ”マメ”ができることを防ぐためです。)

最初は苦労するかもしれませんが、
正しいフォーム・動作を覚えることで、
後半の挙上重量が変わってきますからね。

従って、今日、僕が見かけた2人。
おそらく中級者と初心者。
ベンチにレップ数は8〜10レップ。
=そこまで高重量ではない。
この2人の今日のトレーニングなら
ギアを使用しなくてもいいんじゃないのかなと。
(話もしていないので、ひょっとしたら、
 僕にはわからない、何か理由はあったかもしれません。)

繰り返しますが、
ここまでは僕個人の考え方です。
ギアの活用は個人の自由。
使いたい人は使えばいいと思います。
ただ、それぞれのメリット・デメリットは
抑えておいてほしい。
その上で、自分の目的と合わせて
使用を検討してもらえると幸いです。

「周りの人も使ってるから、
 なんとなくファッションで。。。。」

みたいなノリだけはやめましょう。


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