“強く“て”しなやか“な肩にするために ~肩こりの改善にも効果あり!~

皆さんは、肩がうまく動かないために、ゴルフスィングの最中にこんなことになっていませんか?

・肩が動かない(痛い)から、テイクバックやフォロースルーの時に肩が回らない、腕が挙がってこない。そこで、無理やり体を回してテイクバック。姿勢が崩れて変なインパクト。ボールはあらぬ方向へ。そして、肩の痛みだけじゃなくて、思わぬ腰痛が発生・・・・
※アマチュアゴルファー409名のうち約45%が、このようにスィング中の姿勢を失っている。(TPIの統計データより)

・一生懸命スィングしているけど、肩周辺が窮屈な感じがして、インパクトからフォロースルーの時に脇が開いてしまっている。打出したボールは、なんとも弱い弾道・・・・
※アマチュアゴルファー346名のうち約35%が、このようにインパクト前後で脇が相手しまう。(TPIの統計データより)

肩の機能低下は“柔軟性の低下”と“筋力の低下”

今までの記事でも触れたように、肩関節は身体の中で一番“動く”関節です。肩から先(上肢:つまり腕)は、前後、上下、左右はもちろん、内回り、外回りで回旋することもできます。それだけ“動く”関節なのに、皆さんの日常生活はどうでしょう? デスクワークでずっと同じ姿勢で過ごす。PC、タブレット、スマフォばかりを多く見ている日常。
これでは、“動く”関節周辺の筋肉が“動かなく”なってしまうのも当たり前ですね。バックスィングでトップの位置を保ちたい。でも、そこまで腕(肩)は挙がらない。インパクト時に両腕を最適な幅に保ちたい。でも、肩を中心に腕を回旋することができない。これらは、普段の生活で行っていないのですから、できるわけありません。だからこそ、トレーニングやストレッチを行って動作を改善していく必要があります。

とにかく肩を動かしてみる。

“動く”関節なのですから、いろいろなエクササイズで動かしていきましょう。ご自宅でも簡単にできるエクササイズをご紹介していきます。
※ただし、もし動作中に「鋭い痛み」を感じる場合は、専門医療機関の受診をしてください。

○プッシュ & プル
直立し胸の前で掌を合わせる。肘をはり、前腕が水平になるように保つ。
掌を押し合う。
掌を押し合ったまま、肘(肩)を前に回す。同様に後ろに回す。
今度は、胸の前で両手をフックし、肘を張る。前腕が水平になるように保つ。
両手を引っ張り合う。
両手を引っ張り合ったまま、肘(肩)を前に回す。同様に後ろに回す。

○3方向ショルダーフライ
(※1㎏程度のダンベルを使用。なければ、ペットボトルを代用。)
直立し、それぞれの手でダンベルを保持する。
肘を伸ばしたまま、両腕を正面、目の高さまで挙げる。
次に、肘を伸ばしたまま、両腕を真横に水平まで挙げる。
最後に、上体を前に傾け姿勢を保ち、肘を伸ばしまま、真横(自身の体では後ろ)に水平まで挙げる。

○肩回旋(前傾:90°ポジション)
(※1㎏程度のダンベルを使用。なければ、ペットボトルを代用。)
直立した状態から、前傾姿勢をつくり姿勢を保持する。
肩・肘を90°曲げ、腕をL字のようにする。
指先を正面に向けた状態から、上方向(自身の体では背面方向)に腕を回旋する。
L字を維持したまま、しっかり回旋できるところまで腕を回したら、ゆっくり最初の位置に戻す。
※肩・肘の位置がずれないように。難しい場合は、椅子の背もたれなどを固定台にし、肘を乗せるなどアレンジすることも可能。

各種目につき、10~15回を目安に実施してください。綺麗な姿勢を作れるように筋肉を刺激していきます。

今までの記事は、どちらかといえば、障害予防の要素をメインでお伝えしてきました。次回からは、パフォーマンス向上を目指したお話をしていきたいと思います。

よろしければ、サポートをお願いします。情報発信するためのトレーニングセミナー開催費用や、ジュニア世代へのコオーディネーショントレーニング指導などの活動費として活用させていただきます。