モーツァルト:弦楽四重奏曲 第19番「不協和音」 ハ長調 K.465

00:00 I. Adagio - Allegro
08:26 II. Andante cantabile
17:06 III. Menuetto. Allegro
22:25 IV. Allegro

ウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団による1952年録音

モーツァルトの弦楽四重奏曲第19番ハ長調K.465、通称「不協和音」についての詳細な解説です。この楽曲は1785年に作曲され、モーツァルトの弦楽四重奏曲の中でも特に独創的で重要な位置を占めています。その名の通り、冒頭から現れる不協和音が特徴的な作品です。

### 楽曲の構成
「不協和音」四重奏曲は以下の4つの楽章から成り立っています:

1. **Adagio - Allegro**
この楽章はAdagioの導入部から始まります。ここで聞かれる不協和音は、弦楽四重奏の文脈では極めて革新的で、聴く者に強い印象を与えます。この導入部の後、元気よく動き始めるAllegro部分へと移行しますが、この部分でも音楽は複雑で、対位法的な技法が用いられています。

2. **Andante cantabile**
第二楽章は、より穏やかで歌うようなメロディが特徴です。この楽章では、モーツァルトの抒情的な側面がよく表れており、美しい旋律が奏でられます。

3. **Menuetto: Allegretto**
第三楽章のメヌエットは、典型的なダンス楽章でありながら、モーツァルトはここでも聴き手の期待を裏切るような調和と不協和を織り交ぜています。

4. **Allegro molto**
最終楽章は非常に活発で、エネルギッシュな音楽が展開されます。この部分では、モーツァルトがいかにして伝統的な形式を維持しつつも、新しい音楽的アイデアを追求していたかが窺えます。

### 楽曲の解釈
「不協和音」四重奏曲の名前が示す通り、この作品はハーモニーの面で非常に革新的です。開始から不協和音による緊張を生み出し、その後の展開でこの緊張を解消する構造は、聴き手に深い印象を与えます。モーツァルトはこの作品で、音楽的表現の新たな可能性を探っており、後のロマン派音楽への道を指し示しています。

### 楽曲の歴史的背景
この四重奏曲は、ハイドンに献呈された6つの弦楽四重奏曲の一部であり、ハイドン自身もこれらの作品を高く評価していたとされています。モーツァルトとハイドンの関係は互いに音楽的に刺激を受け合うものであり、この作品群はその結晶と言えるでしょう。

モーツァルトの「不協和音」四重奏曲は、音楽史において非常に重要な位置を占める作品であり、その革新性と深い表現力により、今日でも多くの演奏家や聴衆に愛され続けています。

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