ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調, 作品90 「ドゥムキー」(Dvorak:Piano Trio No.4 in E minor, Op.90 「Dumky」

00:00 I. Lento maestoso - Allegro vivace, quasi doppio movimento
04:18 II. Poco adagio - Vivace non troppo
10:57 III. Andante - Vivace non troppo
17:01 IV. Andante moderato (quasi tempo di marcia) - Allegretto scherzando
21:44 V. Allegro - Meno mosso, quasi tempo primo
25:51 VI. Lento maestoso - Vivace, quasi doppio movimento

1957年の録音は、パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)、アントニオ・ヤニグロ(チェロ)、ジャン・フルニエ(ヴァイオリン)によるものです。

アントニン・ドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4番ホ短調 Op.90「Dumky」は、特に独特な形式と表現で知られている作品です。この三重奏曲は「ドゥムカ」というウクライナの民謡風の哀愁を帯びた音楽形式を取り入れており、その名も「ドゥムカ」(Dumky、複数形はDumki)に由来します。

### 楽曲の構造
「Dumky」は六つの異なる「ドゥムカ」から成り立っており、各セクションは独立した小品としても成立していますが、全体としても一つの流れを形成しています。各ドゥムカは、緩やかな哀愁あふれる部分と、急速で活動的な部分とが交互に現れる対比的な構造が特徴です。この対比はスラヴ民族の情緒を色濃く反映しており、哀しみと興奮が同居するドヴォルザークの音楽的な言語を象徴しています。

### 演奏技術と表現
この三重奏曲では、ピアノ、バイオリン、チェロがそれぞれ独自の役割を果たしており、対話するように互いに主題をやりとりします。特に、ピアノは豊かな和音と繊細な旋律を奏でることが求められ、弦楽器はその旋律を支えるかのように、またはそれに応じる形で表現の幅を広げます。各楽器の技術的な要求が高く、演奏者には精確なアンサンブルプレイと共に、それぞれの楽器の特性を活かした表現が要求されます。

### 受容と影響
初演以来、「Dumky」三重奏曲は高い評価を受け、ドヴォルザークの室内楽作品の中でも特に人気のある作品の一つとなりました。この作品の成功は、ドヴォルザークの他の室内楽作品への関心を高め、後の作曲家たちにも影響を与えました。

1893年にはドヴォルザーク自身によってピアノ四手用に編曲されたこともあり、より広い聴衆にアプローチ可能となりました。この編曲版は、オリジナルの三重奏版と同様に演奏され、親しまれています。

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