モーツァルト:弦楽四重奏曲第2番 ニ長調 K.155/134a(Mozart:String Quartet No.2 in D major, K.155/134a)

00:00 I. Allegro
03:37 II. Andante
07:13 III. Molto allegro

1952年の録音によるパスカル弦楽四重奏団の演奏

モーツァルトの弦楽四重奏曲第2番 ニ長調 K.155/134aは、1772年に作曲された作品で、彼がまだ16歳の若さであった時期の作品です。この四重奏曲は、彼がイタリア旅行中に書いた一連の六つの四重奏曲のうちの一つであり、これらは「ミラノ四重奏曲」とも呼ばれています。

### 楽曲の構成
この四重奏曲は、典型的な3楽章形式で構成されています:
1. **Allegro** - この楽章は軽快で明るい雰囲気を持ち、モーツァルトの特徴的な旋律の扱いが見られます。主題は繰り返され、展開されながら楽章を通じて進行します。
2. **Andante** - より遅く、情感豊かな楽章で、緩やかな旋律が弦楽器によって奏でられます。この楽章は、より内省的で詩的な雰囲気を持ち、モーツァルトの感受性の深さを示しています。
3. **Molto Allegro** - 最終楽章は非常に速いテンポで始まり、活気に満ちたフィナーレを提供します。技巧的に要求される部分もあり、弦楽四重奏の各楽器が対話するように動機を掛け合います。

### 音楽的特徴
- **透明感とバランス**:モーツァルトは、各楽器の声部がクリアに聞こえるように細心の注意を払っており、バランスの取れた響きを創出しています。
- **対位法の技法**:特に第1楽章と第3楽章では、対位法的な書法が見られ、複雑ながらも聴きやすい構造が特徴です。
- **情緒の幅**:第2楽章のAndanteでは、モーツァルトの情緒の深さがうかがえる部分であり、静かながらも深い感情が表現されています。

この四重奏曲はモーツァルトの初期の室内楽作品としては非常に成熟した作風を示しており、彼の作曲技術の高さと早熟さを示しています。後の四重奏曲に比べると規模は小さいものの、その音楽的な内容と表現はモーツァルトの天才性を感じさせるものがあります。

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