僕のハンドボール人生① 〜小学校・前編〜

はじめまして!
関西の大学に通っている22歳です。小学校のスポーツ少年団から大学の体育会のまで15年間ハンドボールをしています。
昨今のコロナ禍で競技生活最後の1年間満足な大会も開催されることなく引退を余儀なくされるところです。このまま何も残すことなく終わるのは絶対に嫌だという思いで、今の気持ちやこれまでを振り返って文章化することにしました。こういった記事を書くことは初めてなので、拙い文章になると思いますがご承知おきください🙇

ハンドボールとの出会い

まず、なぜハンドボールを始めたのか。別に親がやっていたからとか、兄弟がやっていたからとか、仲良しの友達に誘われてとかではないんです。僕は小学校に入ってすぐはサッカーをほんの数ヶ月間やっていました。しかし、父の仕事の都合で2年生になるときに転校することになりました。もちろん、はじめはサッカーを続けようと思っていました。ところが、転校先の小学校にはサッカーチームがなく、ハンドボールのトロフィーや賞状ばかり学校に飾ってあったのです。1番初めの出会いはこの程度。「ハンドボールって何?どんなスポーツ?この小学校はハンドボールが強いんだ…」最初はただのこれだけのシンプルな疑問しかなかったですね。

数日後、父と一緒に転校先の小学校のグランドへサッカーの練習をしに行きました。ちょうどそこでハンドボールの練習をしていたんです。初めて観るハンドボールに心を奪われたのを今でも覚えています。近くまで観に行くと、指導者や保護者が声をかけてくれてボールを触らせてくれました。ここから僕の長く壮絶なハンドボール人生が始まったのです。

初めてのゴール

初めに伝えておきたいことが、僕の入ったスポーツ少年団が日本代表選手を何人も輩出し、15年以上県大会連覇している全国大会常連チームだったということ。今振り返ると強豪チームでありながら、勝利至上主義ではなくハンドボールを通じた人間性の育成にも力を入れていた本当に素晴らしいチームだったと思う。実際、今の自分の根幹をなすのは当時の学びが大きかった。

入団したての頃は小学校3年生までの低学年というカテゴリーで高学年の先輩たちの隣のコートで練習をしていた。初めは基本練習でもついていくのが精一杯。いつか隣のコートの厳しい練習に混ざるのかと思うと不安だった。それでも低学年では基本練習のほかにゲーム形式の練習も多く、純粋にボールを追いかけて点を取ることが楽しかった。ハンドボールの基本要素である「走る・跳ぶ・投げる」ことに魅力を感じたのだった。

こうして始めたハンドボールも半年近く練習をして初めての大会を迎えた。当時のことはあまりにも昔だから細かくは覚えていない。ただ1つだけハッキリと覚えてるのは初得点を取ったことだった。当時から現在に至るまで体格に恵まれた経験は一度もなかったので、当時の身長は120㎝未満だったと思う。手のひらも他の子より小さく、1号球のボールをしっかりと掴むことすらできなかった覚えがある。そんなちびっ子が放ったシュートが山なりにゴールへ入っていく。きっとセンスも感じられないほど泥臭いシュートだったと思う。そんなシュートでも貴重な初得点は今でも忘れられない。その喜び、興奮、チームメイトとのハイタッチ、指導者や保護者の歓声が心の奥に残っている。
こういった経験ってその後の競技生活の支えとなってくれたりするんですよね。初心のときに感じる楽しさって本当に大切だと思います。

今回はここまでにします!読んでくださりありがとうございます😊