読んで印象的だった部分と感想など。
中でも特に印象的だったのは、
「力の抜けた感じと切実な感じのバランス、おかしみと悲しみのさじ加減」
や
「ストーリーではなくて、晴れやかになった瞬間だけを切り抜いたような、そこを引き伸ばしたような音楽ってできないかな」
や
「明るいといってもただ明るい曲は聴いていて暗くなっちゃうんですけど、素朴な感じと切なさ、はかなさを含んだ明るい感じ、ほの明るさみたいなのが好みだったりします」
や
「レコードを買うときにああいう曲があったら絶対買うという感じの曲。具体的に言うとミドルテンポで、バラードじゃなくて、リズムが結構はっきりしていてゆるく乗れる感じがありつつ、悲しみを内包した笑いみたいなイメージ」
など。
なるほど、こういうことを考えながら音楽を作ってるのだとわかったし、そういう聞き方の引き出しもできるし、坂本慎太郎の音楽を感じる際の良いガイドラインにもなると思った。