詩: 1 

 真っ白な雨だ

 雨粒は
 無調の静穏を奏でる

 その聖なる永遠の反復が
 人
 であることの浮薄を隠してくれるなら

 魂よ 君は歌い
 そして踊るがいい
 歓待の風が君を満たしながら横切り
 境界を突き抜けていくその瞬間

 名はほどけ散ってかたちを失い 君は一つの比喩となるだろう

(2020/4/19, Sun.)