私は転職最終面接前に元上司「大丘」に相談することにした。 同期の小田(仮称)のキャリアと私のキャリアを比較した場合、どうなのか尋ねることにした。 小田は上位旧帝国大学卒で、私と同じく新卒で運用部門に配属されたライバルである。 小田は新人から一貫して同分野を担当してきた。私と違って、小田は動く気配がないのだ。 また、昨年、小田の元上司、「小川」がたまたま役員となった。小田は役員の小川の所謂「お気に入り」である。目を掛けられ、実力以上の評価をされていた。つまり、役員のお気
転職(ファンドマネージャー職)最終面接を控え、元上司「大丘」の言葉を思い出し、連絡することにした。 大丘さんは、いまや気軽に声を掛けられないほどに、順調に出世していた。さすがである。 私:「お忙しいところ、申し訳ございません。先日、ローンサービス部に異動と言われてしまいました。。。どうしても納得できず、転職活動をしました。最終面接まで来て、新人時代の大丘さんの言葉を思い出し、連絡いたしました。」 大丘:「連絡をしてくれて本当にありがとう。風のうわさで知っているよ。落ち込
マネージャーによる死刑(左遷)宣告後、早速、転職活動を始めた。 開始当初は不安だったがすぐに杞憂だと気づく。 有価証券の経験がそれなりにあること。証券アナリストや簿記といった専門資格の保有。 そして何より海外での研修経験、英語力が高く評価された。 当社は私を不要な人財と評したが、転職市場では大手企業からベンチャーまで様々な企業が私を欲してくれた。 今まで自分が頑張ってきたことが無駄ではなかったと、涙が出るほど、うれしかった。 そして、転職活動は順調に進む。複数の企
2020年11月某日、突然マネージャーに呼びだされた。 マネージャー:「次年度から君にはローンサービス部(仮称)で頑張ってほしい」 言葉を失ってしまった。そして、死刑宣告かと思った。心の中で「自分がローンサービス部?そこの部は誰もが知る落ちこぼれ部署だろう?何故、自分が?」と狼狽。その後、絶望と怒りを混濁させた感情が込み上げてきた。 私:「何故、私なんですか・・・?私は今まで有価証券で実績を積み上げてきました。何故、何故、なz・・・」半ば涙ぐみながら必死に回答を求めた。