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プロトタイプって何だっけ?何だっけ?

My年表

自分はピラミッドフィルム クアドラ(以下:クアドラ)に属しておりまして、2016年秋ごろに入社してテクニカルチームに配属され、2017年からテクニカルチームとは別のプロトタイプチームを作るぞ!となり、立ち上げ当初から参加させていただいて、試行錯誤・紆余曲折・ウンタラカンタラあって、最大4人いたメンバーが僕独りしかいなくなった現在も活動は続けています。続いています。
※2021年10月現在、新規プロトタイプチームメンバー絶賛募集中です。

活動内容

で、活動当初からの目標というかテーマというかミッションみたいなのは

  • 自社PR

  • 先行プロトタイプ開発

  • 新規事業の創出

ざっくりいうとこの三本柱をテーマとしています。だった気がします。
自社PR】はその名の通り自社のPRで、作ってはSNSで発信し、展示イベントにも積極参加し、来客があればプロトタイプや自社プロダクトのデモをするといった感じです。おかげさまでTVなどのメディア露出が増え、僕自身もテレビに映ったり映らなかったりしました。
先行プロトタイプ開発】はプランナーやディレクターが企画や提案をする前に、”アイデアの種”として最新技術や既存技術を応用して先行してちょっとした動くものをプロトタイプすることによって、企画をスムーズにしたり、提案をスピーディかつ説得力のあるものにするといった感じです。ここで作ったものはもちろんPRにもフル活用します。失敗してボツになることもあります。ほぼボツです。
これら2つのテーマが主で
新規事業の創出】はこれら2つの過程で良いものがあったらブラッシュアップして量産などをし、受託でなく自社サービスとして収益を得ようといった感じです。基本プロトタイプチームは会社の投資で、直接的に収益を得られないチーム(メディア露出による広告換算費だと結構ある)なので割とこの項目は希望も込め期待されているのだろうと感じていましたが、体力的にもう少し時間がかかるかなーと感じています。「Film Lamp」とかは量産してみるかという話になりましたが、やはりきついなということで断念。いや、ペンディング。そうこうしているうちにスマートライトでおなじみPhilipsのHueが同じようなのを出していたので、製品化しとけばよかったなーと思ったり思わなかったりしています。

ここから本題

で、何がこの記事で言いたかったのかというとここ5年ぐらいで上記の活動をしていてチーム外というかコアメンバーとその他社員とでクアドラにおける「プロトタイプとは?」みたいなところで認識の相互が多々あり、揉めることも少なからずあったので、自分なりに考えをまとめておこうと思った次第です。で、もうメンバーは僕独りなのでここでクアドラにおけるプロトタイプとはを自分がやりやすく狭く定義・宣言しとくことによって色々話を進めやすくするといったメリットも狙ってます。

弊社におけるプロトタイプとはを自分なりに考える

まず、Wikipediaでとりあえず検索してみました。

デモンストレーション目的や新技術・新機構の検証、試験、量産前での問題点の洗い出しのために設計・仮組み・製造された原型機・原型回路・コンピュータプログラムのことを指す。「プロトタイプ」(原型)という言葉の原義的には、量産モデルに発展させることが前提、ないし少なくともそのつもりはあるという点が、実験機や試験機や試作機(車)などと異なるが、たとえば制式(正式)採用を決定するコンペで敗れるなどして結局量産されないこともままあり、厳密な区別は無い。

とあり、そらまー認識のズレあるわなといったこの記事の文章のようにあやふやな定義でした。

似たような言葉で【モックアップ(モック)】とか【スタディ】とかあると思うんですが、これらとプロトタイプ(プロトタイピング)はどう違うのか。普段適当に使ってるので一旦自分なりに違いを言語化しようと思います。
モックアップ】は日本語にすると習作で、新しい技術とか試してみたい技術とかを習得するためにexample動かしたり、改造したり、勉強のためになんかちょっとしたもんを作るものだと認識しています。
スタディ】はケーススタディとか言うようにある程度のところまで行った製作物に対して枝分かれして色々なパターン(ケース)で検証していくみたいなイメージです。僕なんかは大学の建築学科卒なんで「スタディ」と言う言い方は馴染み深いんですが、例えば、与えられた敷地にどんな風なボリューム(形)を置くとより面白い空間になるか少しずつ違った模型を大量に作ってひたすら検証することをスタディと呼んでいました。(モックという言葉は社会人になってから知りました)

改めて言語化してみると、この2つは普通に業務でやってるなと。
で、プロトタイプとは何だろう。クアドラにおけるプロトタイプってどうしようと考えたとき、今まで作ったものをざっと見返してみて、振り返ってみて、なんか体験がどうなるか想像できるものばかり作ってるなーと漠然と思いました。なんかそれって作っててつまんねーなと、なんかそれって他の人に体験してもらうと大体が「へー」とか「ふっw」とかぐらいで驚きとか真新しさみたいなのなかったなと。なんで、よしこうしようと。少なくとも今年(2021年)は体験にフォーカスした「体験のプロトタイプ」にしようと勝手に決めました。一応クアドラのサブタイトルみたいなのが「Digital Creative & Experience Studio」なのでピッタリだし、年々プロトタイプ制作にあたって、できるかどうか・どうなるかどうか分かりきったもの作ってもなんかつまんないしプロトタイピングと言えるのかと思っていたところもあり、どうなるかわからないものをより掘り下げながら新しい価値を見いだせていければなと思っています。

「体験のプロトタイプ」のルール

  • どんな体験になるかわからない感じの企画を出す。

  • より多くの人に体験してもらってフィードバックを獲得しアップデートをかける

  • 年間でテーマを決めて制作する
    (*今年は【知覚インターフェース×エンタメ】)

と、もう今年も残りわずかですが、今年はこんな感じで色々試行錯誤しながら孤独を抱えて活動しております。
また、noteも続けていきたいと思っており、最近物忘れが激しくなってきたので制作物の備忘録を綴った連載ものもやっていけたらと思っているので、めちゃくちゃ暇なときに読んでもらえたらと思います。

最後になりますが、プロトタイプチームメンバー絶賛募集中です!

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