⑦ 自分の心を見ること

この記事は武蔵武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース『クリエイティブリーダシップ特論』の講義内容と私自身の心得や気づきについてまとめてみました。

|登壇者|                                                                                                    はなまる学習会代表 高濱正伸                                                                           1959年熊本県生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学に入学。1990年同大学院修士課程修了後、1993年に「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立。父母向けに行なっている講演会は毎回、キャンセル待ちが出るほどの盛況ぶり。「情熱大陸」(毎日放送/TBS系)、「カンブリア宮殿」(テレビ東京)などドキュメンタリー番組にも出演し、注目を集めている。現在、算数オリンピック委員会の理事も務める。主な著書に、『なぞぺー』シリーズ(草思社)、『小3までに育てたい算数脳』(健康ジャーナル社)、『子どもに教えてあげたいノートの取り方』(実務教育出版)、『わが子を「メシが食える大人」に育てる』(廣済堂出版)など。

幸せになるには

「人はなぜ不幸になるのか?」講義の初めに高濱さんこの質問を投げかけました。突然に根本的な質問され、社会制度なのかそもそも幸せはなんなのか、いろいろ考え始めましたが、「それは好きなことやらせていないから」と高濱さんはさっぱりと今回講義のテーマを提示してくれました。

日常生活の中、「わかった」などの言葉がよく使われいます。理性的に「理解する」ことを中心にし、感情的な部分「感じる」ことを見落としてしまいます。科学的視点から見ると、情報処理など理性的な部分を担当するのは大脳新皮質で、感情的な部分は脳のセンターだそうです。脳の中心部「感情」を注目すれば、人は幸せになると高濱さんこう主張しました。つまり、「分かるかわからないか」よりは「感じるか感じないか」を注目すべきと言うことです。

本当の好きなことを見つける

少し納得したが具体的にはどういうことだろうと考え始めた時、高濱さんはこの主張を気づいたきっかけを語ってくれました。高濱さんは元々優等生で、生徒会長にも勤めていて周りからたくさん評価されました。しかし、日記を書きながら、自分は褒められるためにやってる、本当の気持ちではないと気づきました。それから、真の好きなことを探すための旅を始めました。今までの優等生の枠から抜け出し、映画や落語など何か興味あるものを見付けたら、ひたすらそれをやりました。その際に、運命の出会いが現れました。それは「ジョン・レノン」の音楽です。英語の歌詞よく理解していない高濱さんだが、ジョン・レノンの曲を聴くと目の前に色が見えるように、自分本当の好きなことと出会ったことを体験しました。

仕事を選ぶには

前の話の延長線で、では進路を選ぶ時の基準はなんだろう。能力や待遇などの前に、一番最初考えるべきのは「心が震えるかどうか」と高濱さんが強調しました。しかし、重要なのは好きだけではなく、全般的に見て問題を見抜くことです。これによって自分なりの問題意識を明確するができます。つまり、「好き+見える力+詰める力」はキャリアを考える時一番大切なことです。例えば、高濱さんは自分の子供が産まれたをきっかけに、自分が子供好きで好きで好きで仕方ないと気づきました。それから、教育と言う分野に目につき、今までの教育と違って「想像力と集中力」をメインにする教育ーはなまる学習会を創立しました。

「20代は何に心が震えるか考える時期。就職ランキング、偏差値に翻弄されてんじゃね」と高濱さんの言葉はとても印象に残りました。今まさに進路に迷う段階で、高濱さんの話を聞いて20代の後半に全力楽しみながら自分の心を素直に受け入れたいと思います。

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