⑥ デジタルアートとソリューション

この記事は武蔵武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース『クリエイティブリーダシップ特論』の講義内容と私自身の心得や気づきについてまとめてみました。

|登壇者|                          teamLab 堺大輔                           東京大学工学部機械情報工学科、東京大学大学院学際情報学府では、ヒューマノイドロボットのウェアラブル遠隔操作システムについて研究。主にソリューションを担当。
(引用:https://haa.athuman.com/lpo/seminar/it_seminar_teamlab/)

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今回はチームラボの堺大輔さんからお話を伺いました。チームラボについては説明するまでもないくらい、各技術のスペシャリスト達がそれらを最大限に活用し、「共創」をキーワールドにして新しい体験ができる作品を制作している団体と知られています。私自身も2017年に台北で「共同的で創造的な人間になる」ことをテーマにしたFuture Parkという展覧会に行ったことあります。チームラボ特徴的なビジュアル表現に魅了され、とてもいい経験になりました。

話しやすい仕組み

講義始める前に、堺さんはチームラボのオフィスを案内してくれました。

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普通のオフィスのイメージから一変し、遊園地のようなカラフルで机から床まで話しやすいためにたくさん仕組みが整えています。

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例えば、こちらのデスクの表面は全部紙となっています。堺さんから言うと、ホワイトボードを使うと一人が話してて、他の人はただ聞いてる場面になってしまうから使ってないだそうです。アイデアのスケッチを描く時、「ちゃんとしないといけない」のような考え方にとらわれたことよくあります。このような紙一面で、プライベートと共有する部分の区分けが難しいというところはもう一つのメリットです。

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また、サラサラの砂配置されす机、マッサージをしながらミーティングができる机やふかふかなクッションの机など。そもそも机=平面ではいけないというルールはないということを気付かされました。平面なものからは平面なものしか生み出せない。チームラボは環境と人間の関係性を再定義し通常平面な机を立体的にして、今までと違うものが生まれるということを実践しています。

デジタルソリューション

チームラボは、「TECHNOLOGY x CREATIVE」をテーマにして数多くのアート作品を創り出すことで人々に知られています。別の顔として、デジタルアートのにではなく、ソリューションの分野にも多様な成果を生み出しました。銀行のアプリ開発からイノベーション自販機のプロダクトデザインまで、幅広いクライアントからの受託を受けてシステム開発をしています。「使いやすさ」を重視し、ユーザー目線から考えるのは一番大事だと堺さんが言ってました。

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チームラボはチームラボというアーテイスト

「みんなで一緒に作ったほうがテンション上がるし、クオリティ高い」まさに「チームラボ」という会社名の通り、クレジットは個人ではないという点はとても印象に残りました。

クリエイティブやアートの領域において、個人の才能を重視しがちなイメージが元々ありますが、チームラボのような、各自の強みをうまく融合し、団体の力を合わせて出すのは非常に素敵だと思います。


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