④  アートとキュレーション

この記事は武蔵武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース『クリエイティブリーダシップ特論』の講義内容と私自身の心得や気づきについてまとめてみました。

|登壇者|

アートキュレーター 鈴木 潤子                    東京都出身。時事通信社、森美術館、日本科学未来館で通算約20年間の勤務を経て独立。 2011年より無印良品有楽町店内のギャラリースペース・ATELIER MUJIにてキュレーターとして8年間で約50件の展覧会とその関連イベントを企画運営した。2019年4月に開店した無印良品銀座店6階ATELIER MUJI GINZAにて展覧会やイベントのキュレーションを行い現在に至る。同時並行でフリーランスとしてこれまでの経験を活かした個人事務所@Jを立ち上げ、アートやデザインを中心に、幅広い分野でPRやキュレーション、文化施設の立ち上げに携わる。

「寄り道と道草は無駄なし」

マスコミの仕事から、博物館や美術館など、様々なキャリアを経験されていた鈴木さんは、講演のはじめに「寄り道と道草は無駄がない」と言ってくださって、強く共感しました。最初の進路はキャリアのすべてではなく、好奇心や直感に応じて色々体験してきて、その経験が必ず生きることができます。自分も高校からずっと目指していた学科と違って、大学はメディア関連の学科を入学しました。さらにその後は、マスコミの勉強のみではなく、自分でグラフィックデザインを模索し社会問題と関わったプロジェクトをやってきました。今まで何度も人生の交差点に立って、ぼんやりして見えない未来を見ながらたくさん悩みました。就職のためにどうすればいいのか、この選択肢は本当にいいのかというふうにどれくらい悩んでも正解は出てこないことを気付き、最終的にその瞬間の直感を信じてやりたいこと、やるべきことを決めました。鈴木さんの言葉を胸に留め、頑張っていきたいと思います。

キュレーターという

「キュレータの基本は、言い出したことに責任を持つ」
キュレーター一体どういう仕事何だろうと、深く知る機会そう滅多にない筆者にとっては、鈴木さんの紹介と仕事ぶりを通じてキュレーターという仕事について新しい視点を得ました。最初の計画から実際に運営するまで、全般的に担当する仕事です。続いては、鈴木さんが携わられていたいくつ紹介したいと思います。

ー なおえつ うみまちアート

上越市直江津地区を舞台に、現代アートの大イベントです。8月1日から9月26日までのおよそ2か月間で、国内外で活躍する現代アートのアーティスト8組が参加する予定です。かつて海運で栄えた直江津の歴史をテーマに、アーティストの創作のみならず、直江津の住民も巻き込んで様々なワークショップを展開します。鈴木さんは「このプロジェクトは地域の人に贈るラブレター」と述べられています。まだ公開になっていない情報が多いが、限られた情報を見ても人をワクワクさせるプロジェクトとなっています。

ー ATELIER MUJI GINZA

去年7月、上越市の直江津ショッピングセンターに「無印良品 直江津」がオープンしました。「くらしの真ん中になる」ことをテーマに上越地域の良いものや楽しみ方を紹介し、魅力を伝えていくのはもちろんのこと、くらしに役立つ新しいコンテンツやサービスを盛り込んだ店舗です。

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世界最大級の広さを誇る店内には、地元や異なる企業と連携した特別コーナーが整えています。例えば、地方農産品や特産物を販売する「なおえつ良品市場」や、カレーやラーメン、定食など、お客様みんな楽しんでいただけるラインナップを揃えた「なおえつ良品食堂」。さらに、無印良品の店内への初出店となるスターバックスと提携した「BOOKS & CAFÉ」というコーナーは、多分野な本との出会いを楽しめる、ゆったりでいただけるコーナーもあります。

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(引用:https://www.muji.com/jp/ja/store/articles/staff-blog/news/539536)


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